キャンプをこれから始める初心者の方の中で「ソログルキャンプ」に興味を持っている方は少なくないと思います。
ソロキャンプをやりたいけど「1人では不安」という方にピッタリな、ソログルキャンプの楽しさやより楽しむためのポイントを紹介します。
この記事を参考に、大自然の中でやすらぎと賑わいの両方を楽しんでみてくださいね。
ソログルの魅力って何ですか?
今回は田中一馬さんに聞いてみました
田中一馬さん
キャンプ歴3年、ソロキャンプを中心に行っているアウトドア系ライターです。バックパックキャンプを行うため軽量コンパクトなギアを好んで使用。料理好きなためクッカーにこだわりがあります。
Instagram:
https://www.instagram.com/solocampfreaks
もくじ
ソログルキャンプ(ソログル)とは
ソログルキャンプとは、一般的にソロキャンプスタイルで複数人で集まってキャンプすることです。リビングスペースを設けて、大勢で楽しむパターンやソロキャンプのように各自のテントスペースで楽しむパターンがあります。最初から最後まで1人ではないので、初心者のソロキャンプ練習にもなります。
ソログルキャンプのいいところ
ソログルキャンプはどのようなところが楽しいのか、他のキャンプスタイルとの違いについても解説していきます
寂しさを感じずに独りの時間も得られる
ソログルキャンプには「共同作業」がほとんどないため、みんなでワイワイすることや、一人でぼーっとすることもできます。ソロキャンプとグループキャンプのいいとこどりができるスタイルといってもいいかもしれません。
各自が自分用の道具を持っているので、好きなタイミングで寝たり、食べたりできます。何かしたいなと思ったら仲間と談笑したり、一緒にキャンプ場を散策するなどさまざまなことが行えます。寂しい思いをすることなく、自立した時間を過ごせるのは、ソログルキャンプならではの魅力です。
自慢のキャンプギアを見せびらかすことができる
ソログルキャンプでは「キャンプギア自慢」が存分にできるところが本当に楽しいポイントです。Instagramのキャンプ関係の投稿は、テントやナイフなど自慢のキャンプギアの投稿であふれています。多くのキャンパーは自分のギアの良さを誰かに伝えたいと思いながらも、ソロキャンプやグループキャンプで伝えるのは難しいため、SNSなどでその思いを発散させています。
ソログルキャンプなら大いに自慢できます。共通の価値観を持った仲間に、気兼ねなく自慢できるのは心から楽しいです。
その際、スマートに自慢するために重要なのが「自分からギアについて触れないこと」です。 仲間に気付かせるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 必ず収納袋から出しておく
- さりげなく目に入りやすい場所に置いておく
- 周囲の設営が終わったタイミングで出す
中でも3つ目の「周囲の設営が終わったタイミングで出す」が重要です。設営が忙しい時に誰も他人の道具など目に入りません。設営が終わってひと段落した時に周囲の状況を伺う瞬間があります。その時が最大のアピールチャンスです。
このポイントを押さえることで、周りから「あれ?なにその道具?」という言葉を引き出すことができます。その際は「あれー、まだ見せてなかったっけこれ?」などと、すっとぼけた上で道具のうんちくを思う存分語りましょう。
他の人のキャンプスタイルや設営方法が観察できる
普段のキャンプで他人のキャンプスタイルをまじまじとチェックするのは難しいですが、ソログルキャンプでは間近で見ることが可能です。その人がキャンプ時にどういったことをしたいのか、睡眠や食事など、どの部分のギアに重きをおいているのかなど参考にすることができます。
仲間に知らなかったロープワークを教えてもらったり、逆に改善した方がいいことを教えてあげたりするのもソログルならではの時間かもしれません。個人的には久しぶりのキャンプで楽しい気持ちがあふれてしまい、口数が増えて浮かれている仲間の様子を見ているのが楽しい瞬間です(笑)
普段話せないようなことも語り合える
ソログルキャンプにはそれぞれがソロで参加するためか、個人的な話がしやすい雰囲気があります。普段、仲間と集まっても時間が少ないこともあり、話せない話題があります。泊まりのキャンプではゆったり過ごせるので、思う存分語り合えます。ソログルキャンプでは各々がソロでキャンプ場に来ており、さらに自然の中の解放的な気分のせいなのか、パーソナルな会話が出ることが多くあります。
焚き火を見ながらリラックスした状態で、自身の心の深い部分を仲間と共有できるのは、ソログルキャンプならではの時間ではないでしょうか。
ソログルキャンプでやってよかったこと
ソログルキャンプを行う時に1日が楽しくなるように心がけていた点を紹介します。初めてのソログルキャンプを行う際の参考にしてみてください。
ソログルに合ったキャンプ場を選ぶ
ソログルキャンプでは以下のことを考えてキャンプ場選びを行っていました。
- それぞれの設営スペースが確保できるかどうか
- タープが張りやすいか
- 他のお客さんと距離が置けるか
ソログルキャンプの場合、仲間同士の予定を合わせて実施することが多いため、雨でも決行するケースがあります。そういった際にポールなしでタープが張りやすい林間サイトがあるキャンプ場は有力候補になります。
また大勢で集まると意図せず声が大きくなる場合があるので、できるだけ周りのお客さんと距離が取れる場所を確保するのがおすすめです。私達の場合はキャンプ場のオーナーに周囲から孤立した場所に設営できるか、あらかじめ相談して場所を確保していました。相談が難しい場合は敷地が広いキャンプ場を選べば選択肢が多くて選びやすいかもしれません。
過ごしやすい場所を確保した上で、周囲の迷惑にならないようにキャンプを楽しむことが重要です。
ソログルキャンプにおすすめのキャンプ場
今回の記事で宿泊しているキャンプ場は山梨県丹波山村の「奥秋テント村」というキャンプ場で、ソログルキャンプにとてもおすすめの場所です。ソロキャンパーが多く集まるキャンプ場で、ソログルキャンプを行っているお客さんをよく見かけます。
写真で紹介している林間サイトは正規のオートキャンプサイトではなく、サイト裏手にある斜面の上の場所で、相談した上で使用可能(基本的に常連客のみ)です。大人数の場合は予約時に場所の相談をすると設営に困らないので事前に連絡しておくのがおすすめです。直火は禁止、ゴミ置き場やトイレ(1台ウォシュレット)も完備しています。
以下にキャンプ場の情報を記載しておきます。
奥秋テント村
住所:山梨県北都留郡丹波山村1900
電話:0428-88-0507
instagram:
https://www.instagram.com/kino.yamaya/
作る食事のメニューを買い出し前に伝える
2つ目は作るメニューが被らないように、買い出しの前に自分が何を作るのかあらかじめ伝えておくことです。ソログルキャンプでは各自が食事やおつまみを作ってシェアすることが多いため、できるだけ同じメニューにならないように情報を共有していました。
私の場合、みんなに料理を振る舞うのが好きだったため、そういったメニューを作る時「〇〇作るからよかったら食べてね」と伝えておきました。すると各自好みの物をえらびつつ考慮して買い出しをしてくれていたので「お腹いっぱいで食べられない」といったことがなかったです。この部分は私のやりたいことに協力してくれた仲間に感謝です(笑)
共有スペースを作って調理する場合は、このようなことをする必要がないかもしれません。ですがバラバラで買い出しをする時は事前に相談しておくと食材の買い過ぎが防げるはずです。
ソログルキャンプでこんなことしました
実際にソログルキャンプにおいてどのようなことをして楽しんでいるのか、その例として私が思い出に残っている出来事をピックアップしてみました。ソログルキャンプのアイデアのひとつとして参考にしてみてください。
串揚げパーティ
ソログルキャンプで楽しいのは、やはりキャンプ飯を楽しむ時間です。中でも思い出に残っているのが「串揚げ」でした。なかなか手間がかかりますが、目の前で揚げながらワイワイ楽しむのは最高に楽しかったです。各自のテントに訪問してそれぞれの料理を楽しむのが、ソログルっぽい瞬間だと感じます。
揚げ物を行う時のバーナーは「4本脚」のものの方が安定するのでおすすめです。パン粉を付ける際はジップ付きの保存袋をボウル代わりに使用すると、使い切った後そのままゴミとして捨てられるので便利でした。
旅気分で散策
観光気分でキャンプ場の周囲を散策するのもおすすめです。普段訪れない場所を散策してそこでしか味わえないグルメを楽しんだりするのもいい思い出になります。ソログルキャンプならではとは、いえないかもしれませんが、仲間と旅気分も味わえるのはちょっと得した気分になるのではないでしょうか。
まとめ
ソログルキャンプでは気の合う仲間と、いつも違った形で交流することができます。自然の中だといつも話せないような深い話もしやすいはずです。また気軽にソロキャンプに近い体験ができるので、練習としてもおすすめです。ぜひこの記事を参考にソログルキャンプを楽しんでみてください。
ソログルっていろんな魅力があるんですね♪
そうじゃね!
ワシも今度ソログルキャンプするときは串揚げパーティしたくなったよ