スカート付きテントが雪中キャンプにおすすめな理由を、富山県在住でベテランキャンパーのえ~ちゃんに1月の雪中キャンプを通じて教えてもらいました。スカートのあり・なしだと、どんな違いがあるのでしょうか。また、雪中キャンプで気を付けることや簡単キャンプ飯など、これから冬キャンプにチャレンジする人に参考になるアレコレも教えてくれています。
もくじ
大自然の中でのんびりとキャンプをするのが好きだけど、冬のキャンプはハードルが高いと思っておられる方も多いのではないでしょうか。
実は冬キャンプでもシッカリとした対策をすれば、初心者でも快適にキャンプライフをおくる事は可能なんですよ。
冬キャンプの不安点!
春・夏・秋はキャンプの経験があるけど、冬キャンプは初めてという方が一番不安に思うのは冬の寒さですが、その時に重要になるのはテントのフライシートのスカートです。
※2022年閑乗寺(かんじょうじ)キャンプ場にて
スカートとはフライシートを設営時に下部に付いてくるヒラヒラの部分の事で、暑い夏場に使うテントには通気性を上げるためにスカートは付いていません。
ただし、冬場はテント内で暖を取る事を考えた場合スカートがないと、冷たい隙間風がテント内に入ってくるので寒くて過ごせないという事に繋がります。
そのため、寒さが厳しい冬キャンプでは必ずスカート付きテントを使用し、快適なテント居住空間を作るように心掛けましょう。
冬キャンプにはスカート付きテントが最適なのは分かったけど、設営や撤収が面倒ではないかと悩んでいる方もいるかと思います。
しかし、スカートはフライシートの裾に付いているだけなので、設営や撤収方法も一般的なテントと一緒で簡単なので冬キャンプ初心者でも手軽に設営出来ます。
冬の極寒キャンプで気をつける事は、冬の冷気をどう防ぐかです。
スカートがある事で地面と隙間が無くなりますが、スカートはヒラヒラしているので風が吹くと完全に冷気を防ぐ事は困難です。
しかし、その場合はスカート両端をペグダウンする事でスカートを固定し交差させて抑え付ければ隙間風が入ってこなくなります。
更に寒さが厳しい雪中キャンプでは、スカート部分に雪をのせる事で隙間風を完全に防ぐ事も出来ますよ。
スカートのメリットとは、前述しているようにテント内への冷気を遮断出来る事です。
スカートが無いテントは地面とフライシート下部に通気のための隙間が、5~10cmほど開いている事が多くかなりの降雪がないと隙間を防ぐ事は困難です。
しかし、スカートがあれば降雪があるだけで雪の重みで自然に隙間を防いでくれます。
冬キャンプの冷気を防いでくれるスカートではありますが、デメリットはないのでしょうか?
実は、スカートで冷気を遮断する事でテント内を温めやすくはなるのですが、通気性能が下がるため、湿気が外へ排出されにくくなる事があります。
そのため、テント内で石油やガスストーブを点けると燃料消費分と同量の水蒸気が発生しテント内側で結露が発生しやすくなり、フライシートを乾かす必要性が出てくるので撤収時にテントを乾かす時間がかかります。
それでは、スカートが無いテントで冬キャンプをした場合はどうなるのでしょうか?
以前、同じキャンプ場でスカート無しテントで雪中キャンプをした場合に、降雪時フライシート内部まで雪が吹き込みインナーテントまでビショビショになった経験があるので、降雪予報がある場合はスカート付きテントの方が有効です。
また、テント内部に風も吹き込みやすく、石油ストーブを点けていてもテント下部でしか通気されず足元が常に寒い反面、上部に熱だまりが出来て快適とはほど遠い状態なので冬キャンプはスカート付きテントの方がおススメです。
今回2022年の1/4、1/5の正月休みを利用して、夫婦で今年初の雪中キャンプに訪れたのは、雪国富山の閑乗寺(かんじょうじ)キャンプ場です。
しかも、天気は大雪警報が出ている状況でキャンプ場内のオートサイトで車がスタックするほどの降雪量で抜け出したのは良いですが、結局オートキャンプ駐車場に車を停めてオートサイトまで夫婦でキャンプ道具を運ぶ事になってしまいました。
気温は0℃で、氷点下ではないですが雪も降り続けている中でのテント設営でしたが、自立式のドームテントなので設営も簡単なので、冬の悪天候時には設営しやすいのもメリットです。
今回利用したのはベアーズロックのハヤブサテント(4人用)で、設営時間は30分ほどですぐ終わったのですが、テント内部の荷物を片付け外に出たら、すでにテントは雪まみれでした。
また、吹雪の中での設営で濡れた事もあり、設営後に早目にシャワーを浴びてから夕飯です。
石油ストーブを使ってのキャンプ飯!
また、正月料理のいか刺しの松前漬けがスーパーで半額で売られていたので、濃縮出汁を使ってイカ飯風にメスティンで炊き込んでみましたが、昆布とイカの出汁がシッカリ効いて本当に美味しかったですよ。
更に雪中キャンプで冷えた体を温めるために、石油ストーブでもつ鍋も一緒に作っていきますよ。
また、食後のデザートにはストーブで餅を焼いて「ぜんざい」を作りますが、甘いものは完全に別腹で美味しくいただけましたよ!
今日は1/4なので、まだまだ正月気分を味わいながらの夫婦だけの雪中キャンプもオツでした。
テント内での石油ストーブ使用は注意が必要!
寒い冬キャンプに欠かせないアイテムなのが調理にも使える石油ストーブで、取り扱いもしやすく便利で外は雪が降っていますが、テント内は22℃もあって快適です。
しかし、スカートがあって隙間風を遮断できる分、換気が困難になりがちで一酸化炭素チェッカーが鳴り響いて少々驚きました。
実は、今までの冬キャンプで一度も一酸化炭素チェッカーが鳴ったことがなかったので、故障しているのかと思っていましたが、テント内でストーブを使うなら必ず用意した方が無難です。
夫婦で晩酌も終え、22時前には就寝ですが、今回はベアーズロックのマミー型センタージッパー寝袋-34℃ FX-453Gと、イスカのダウンシュラフエアプラス630を比較してみますよ。
就寝前はテント内の温度は20.6℃ありますが、冷え性で寒がりな嫁さんにベアーズロックの寝袋を使用させ、自分はイスカのエアプラス630を使用します。
今回はポータブル電源を持ってきていますが、あえて電気毛布を使わずに就寝です。
夜中の1時頃に目が覚め気温を確認すると、ストーブが消えているのでテント内の温度は2.7℃ですが、冷え性の嫁さんは寒がらずにスヤスヤ眠っていますね。
そして、朝目が覚めたのは7時頃でテント内の気温は1.7℃です。
自分はいつも冬キャンプではコットで寝ている事が多く、氷点下に慣れているのでこの気温なら全然寒くなく快眠できましたが、冬&雪中キャンプに不慣れで冷え性の嫁さんも、全然寒くなく快眠でした。
これらのことからベアーズロックのマミー型センタージッパー寝袋はリミットが-34℃ですし、-10℃くらいまでなら寒がりな女性でも問題なく使用できそうですね。
朝食は缶詰を使っての炊き込みご飯を作っている間に、各々撤収準備を進めていきます。
また、昨晩からメスティンに米を入れておき水に浸しておく事で、起きてすぐに調理に取り掛かれ時短に繋がりますし、米を炊いている間に寝具などの片付けを済ませると、撤収時間を短縮できるのでおススメです。
とはいっても…女性の嫁さんの準備は化粧なので、結局自分が調理中に一人で片付ける羽目になるんですけどねw
朝食前にここまで片付けておけば、食後にすぐに撤収できますし、今回のような雪中キャンプの場合は、またいつ吹雪始めるか時間が読めませんので余裕を持った行動が大事です。
朝食は焦がし醤油浜焼き風炊き込みご飯!
朝食はおつまみシリーズの「はま焼きの缶詰」を2つ使って、濃縮出汁を加えて焦がし醤油浜焼き風炊き込みご飯を作ります。
貝からの、出汁もシッカリご飯に移り、味噌汁とセットで食べればホクホクで美味しいですね。
食後は、コーヒーを淹れて体を温め、早々にテントの解体をして今回の雪中キャンプは終了です。
今回は初心者の方でも簡単に冬キャンプを始める事が出来る、スカート付きハヤブサテントでしたが、思った以上に快適に過ごせてよかったです。
また、使用したのは四人用テントだったので、夫婦でのお籠りキャンプには少々小さめですが、雪が降りしきる外からみれば、テント内は十分極楽状態でしたよ。
特に雪中キャンプの場合はテント内で過ごす時間が長いので、出来ればテント内で過ごせる娯楽を用意し、いつものキャンプとは違った手の込んだキャンプ飯を作ってみても良いかもしれませんね!
著者情報
キャンプ歴10年以上の家族6人のファミリーキャンパーで、格安に全国のキャンプ場でドタバタキャンプ展開しています。
格安^^キャンプへGO~!
運営:え~ちゃん
ブログ:https://www.a-chancamp.com/
Twitter:@9y7C5YzGvGdp8jN
Instagram:https://www.instagram.com/eisuke7992/?hl=ja
※スカート付きフライシートのみの販売ページです。冬キャンプ(雪中キャンプ)をする方におすすめです。
マミー型センタージッパー寝袋-34℃ ※楽天市場のページが開きます。
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