ソロキャンプに挑戦してみたいけれど女性一人ではちょっと不安な方には「個食個泊」キャンプはどうでしょう?ソロテントで一人の時間を大切にしつつ、いざという時は頼りになるパートナーや仲間がいてくれる安心感。女子同士、カップルで、そしてご夫婦でも。お互いを大事にしたい方におすすめです
もくじ
ソロテント(2人用)の設営をしてみよう
ソロキャンプをしてみたいが「女性一人は心配だからダメ。」と旦那。
それなら夫婦二人で違うテントで過ごしましょうか、とキャンプ場内別居を目指す我々。
こういうの「個食個泊」というそうです。
キャンプ場でなんだかんだ世話を焼いて忙しく過ごしたり 設営で口喧嘩っぽくなってしまうのが嫌だったので(几帳面旦那VS適当嫁) 1人で好きなものに囲まれて好きなものを食べて好きに過ごせる、かつ傍に頼れる人がいるのは魅力的。
各々気に入ったソロ向けギアを着々と買い集めていたところ
Bears Rockさんより「うちのソロテント使ってみませんか?」とお話をいただきました。
「はい!よろこんでー!!(即答)」
…ということで秋の気配が深まる10月中旬。
日光中禅寺湖湖畔のキャンプ場に一泊で初めての「個食個泊」にチャレンジしてきました!
二日目は雨予報でしたが、降水確率は午前中50%前後、午後は10%と微妙なところ。
標高が高いので、二日目はレイトチェックアウトで雨の合間に撤収しようかなあと呑気に考えていました。
これが間違いでした…
なにはともあれ設営です。
いつもはデュオキャンプなので手持ちの大き目テントとタープを接続していますが 今日はテントがもう一つあるので、あえて離し、タープを共同のリビングとします。
個食個泊だソロだと言いましても共有のギアも多いので…
特に調理器具類はほとんど私がデュオ用に買った籠にまとめてあります。
そのためタープ下で調理器具やクーラーボックスをお互い手の届きやすい位置に。
写真がないのですがテントとタープはこんな位置関係↓
(画像:01テントとタープのレイアウト.png)
テントの配置はタープを挟んで両脇に、と思ったのですが
キャンプ場が混雑していたり、
手持ちのテントが少し大きかったりしたので
幅の節約のためにタープ左側に並べてみました。
初めての1人寝(笑)なので防犯も兼ねてこの方がちょっと安心?
(画像:02タープとテント.png)
このタープ単体で2人で使うのはちょっと持て余す大きさですね。
小型タープに変えて軽量化もできそうです。
(そしてまた諭吉が消えるのです…)
テーブルや椅子、調理台は各々好きなソロ向けのものを購入してあります。
方向性が全然違うので面白いです(笑)
旦那はおしゃれっぽい洗練されたようなギアが好きで
私は質実剛健・実用性重視。ミリタリー系大好き。
私がキャンプにハマる前はグルキャン経験者の旦那のプレゼンが全く響かなくて興味わきませんでしたねえ。
(某アニメから沼りました。)
さて、今度は私だけの寝室づくりです
(画像:03私だけの寝室 ハヤブサテント.jpeg)
秋冬キャンプに備えてコットを導入しました。
ハヤブサテントに入るかな…数字上はイケたんですが…
(画像:04私だけの寝室 コットと寝袋.jpeg)
入りましたー!!
縦幅ギリギリだったので中で組み立てたらピッタリ入りました!
なんて理想的なサイズ感の寝床…♪
あとは夜の冷え込みでどうなるか…
今夜は10℃を下回る予報が出ています。
ちゃんと眠れるか楽しみです。
設営を終えてちょっぴりキャンプ場内をお散歩。
青空に映えるなかなかの色付き。
(画像:05青空に映える紅葉.jpeg)
いいですねえ。
地元がまだ全然色付いてなかったので紅葉は頭になかったんですが、一番いい時期に来られました。
さて、冷え込む前にサイトに戻って薪割りです。
(画像:06鉈で薪割り.jpeg)
薪割りもちょっと慣れてきました。
レビュー漁りの鬼の私が珍しく一目ぼれして衝動買いした鉈なので
薪割りはちょっぴり幸せタイムなのです。
軽く昼ご飯を済ませます。
(画像:07手抜き飯で軽く昼食.jpeg)
設営後の軽食は手抜き飯が鉄板です。
のんびりマイペースで、紅葉に囲まれた穏やかな一人時間。
ほっとします。
そのころ旦那は何をしていたかといいますと…
ハロウィン用のカボチャのランタンを彫っていました(笑)
(画像:08カボチャのランタン彫ってます.jpeg)
この人結局夕飯までずっとかぼちゃを彫っていたので
なんか普通に私がカップラーメンを作ってあげてしまい
帰宅してから「個食個泊とは…っ!?」ってなりました。
(画像:09ハイクオリティなカボチャのランタン.jpeg)
え、なんですかこの無駄に高いクオリティは(笑)
個食をやってみよう
日も暮れてきたので夕飯の支度です。
私はこちら!
(画像:10ナンとカレーで手抜き夕飯.jpeg)
簡単ナンミックスとレトルトカレーです♪
のんびり時間確保のために手抜きです。
結局ずっと手抜きです。
焚火でカレーを温めながら、アルミ皿でナンを焼きます。
(画像:11カレーとナンを一気に調理.jpeg)
(画像:12ナンがキレイに焼けました.jpeg)
できましたー!!!
(画像:13小さい方はチーズナンです.jpeg)
小さいほうはチーズナンにしてみました。
美味しいーーーーっ!!
(画像:14美味しいーーーーっ!!.jpeg)
そして旦那もカレーにしたので2種類愉しめる贅沢な食卓に。
こちらはルウとスパイスをしっかり使ったシーフードカレーです。
(画像:152人で別のカレーもアリですね.jpeg)
二人で別のカレーを作るのも豪華でアリですねえ…(私レトルトですが)
だんだん冷え込んできたので食後は大きいほうのテントにお邪魔して
ストーブで沸かしたお湯で食後のぬくぬくティータイム。
(画像:16ストーブでお湯を沸かします.jpeg)
キャンプといえば珈琲ですが、うちは2人ともあまり飲まないので
お茶党の私が茶葉を選んで持ってきます。
(画像:17食後のお茶は推しのほうじ茶.jpeg)
食事や季節に合わせて専門店に買いに行くのが楽しみなんです。
今日は「ホットが美味しい香り高い茶葉を」と選んでもらった紅茶と
推しの出身地のほうじ茶です。
ゆっくり個泊タイム
さて、夜も更けてきたので自分の寝床に移りましょう
ここからは完全別居ソロタイムです。
(画像:18ハヤブサテントでソロタイム.jpeg)
ハヤブサテントで寝るのも初めてですよ~。
(画像:19前室は靴を置くのにちょうどいい.jpeg)
前室は靴を置くのにちょうどいいですね。 雨が降りそうなので扉側に置かない方がいいのかな?
(画像:20寝袋にはカイロを仕込んでおきました.jpeg)
寝袋には事前に外用カイロを放り込んでおいたので足元ぬくぬくです。
このカイロ、去年真冬にデイキャンプしたときに使って
めちゃくちゃ気に入ってまとめ買いしてます。
(画像:21お気に入りの外用カイロ.jpeg)
普通のカイロで太刀打ちできないような寒さでも熱々を保って余裕の12時間。
夕方開封して撤収時まで温かかったので体感だともっと持続している気がします。
これの貼るタイプを活動中はシャツの背中とお腹に、
貼らないタイプを上着のポケットと寝袋に忍ばせておくと幸せです。
表記通り「めっちゃ熱い」ので、寝袋の中で裸足でしたがぬくぬく…どころか熱くて起きました。
必ず寝ぼけて靴下脱ぐ癖があるので(それもどうかと思いますがw)これは危ない…
ホームセンターやアウトドアショップに置いてあるのでおススメです。
低温火傷にだけ気を付ければ、もう普通のカイロには戻れません(笑)。
しばらくスマホで漫画を読んだりしていましたが
疲れもあっていつの間にか爆睡していました。
コットがあると寝心地が全然違いますね~。
雨の中での撤収はソロテントがラクチンでした
雨の音で目が覚めました。
雨…
(画像:22目覚めたら外は土砂降り.jpeg)
あめーーーーー!
思ったより土砂降りです( ノД`)
誰ですか小雨のタイミングで撤収しようとか言ってたのは!
私だ!
スマホの現地の気温を見ると6℃。
まだ下界の地元では朝晩15℃を割るかどうかです。
我々の少ないキャンプ経験では確実に一番の冷え込み…
いずれ冬キャンプデビューをしたいとは思っていますが
文明の利器に侵された私たちがこの寒さと雨にどこまで太刀打ちできるのか…
ま、いっか。
とりあえずストーブのあるテントに移動してぬくぬくと朝ごはんを作りましょう。
旦那はフロアレステントで油断して普通のペラペラのロンTに薄手のフリースで寝たらしく
眠れなかったと震えながら青い顔でぶつくさ言っていました。
あれだけ事前に「絶対寒いよ」と警告しといたよね…?( ;∀;)
コットじゃないうえに封筒型寝袋だから心配して渡したカイロも使ってないね?( ;∀;)
(画像:23ストーブでお餅を焼きます.jpeg)
(画像:24お餅をドーン!.jpeg)
ストーブでミニお餅を焼いて、水で溶いたあんこ缶にお塩をひとつまみしたら餅をドーン!
(画像:25秋の贅沢栗汁粉.jpeg)
地元の栗の甘露煮をいれて秋の贅沢栗汁粉です。
暖まる~♪
さぁ、楽しい雨撤収です…
一応レインウェアは用意しておいたので、少し片づけては暖を取り…
でも動いてると全く寒くなかったですね。
震えてチワワのようになっている旦那に脱いだ上着を貸しました。
なんてイケメンな嫁なんだ。
幸いタープが大きかったので、幕以外のギアの片づけはその下でやればさほど苦でもなく。
こまごましたものの片づけは私がやった方が自宅での片付けや管理が楽なのです。
(ソロにするならこういうところがダメですね)
このキャンプ場、よりによって駐車場が片道徒歩10分ほどかかります。
運搬をメインでやっていた旦那さん、寒さと寝不足で顔が死んでいます。
私はだんだんハイなってきました(笑)
(画像:26雨の中、テントを片付けます.jpeg)
幕類はどうしようもないので、念のため用意していた大きいごみ袋に丸めて撤収です。
大型タープとTCテントはめっちゃ苦労しましたが
ソロテントの方は嵩張らないのでくるくるっと丸めて完了です。
雨撤収になりそうなときは小型のテントがいいですねえ。
自宅が賃貸なのでこれくらいならベランダの物干し竿でも十分干せます。
猛烈にもう一張ソロテントが欲しくなりました。
(画像:27撤収完了!!!.jpeg)
ずぶ濡れになりながらも撤収完了!!!
さすがに撤収終わるころには私も全身冷え切っていました。
寒い時期の雨キャンプは無理しないようにしよう…
そして一晩で紅葉が一気に進んでいることに気付き震える我々。
(画像:28一晩で紅葉が進んだキャンプ場.jpeg)
初めての夫婦で個食個泊キャンプ、これにて終了です。
(雨で夕飯くらいしか分けられませんでしたが)
普段主婦を担っているとどうしてもキャンプ中の洗い物や片づけを相手の分までしてしまい
結局ゆっくりする時間が取れなくなります。
回数を重ねてだんだんお互い好き勝手に過ごせるようになるといいなーと思います。
やってもらうのが当たり前だと思わず、感謝する気持ちが強まれば
日常生活にも反映されそうですよね。
(画像:29ハイクオリティカボチャランタン×3.jpeg)
夫婦で個食個泊キャンプ
体験して分かったメリット・デメリット
(我が家の場合)
メリット
・マイペースに設営や料理、片付けができる
・お互い寝起きの物音が邪魔にならない
・夜中に目が覚めてちょっとお茶したりもできる
・幕を隔ててパートナーがいるので少し安心
・ご飯のおかずが作ってないのに増える
・自分の好きなギアやレイアウトでキャンプできる
・自分のスペースが散らかされない(笑)
デメリット
・幕数が増えるためキャンプ場に寄っては費用が高くなる
・ソロ用のギアに変えないと荷物が増える
・気が付くと世話を焼いてしまいそうになる(慣れよう…)
今後の目標
・ソロタープも導入してプライベートスペースの確立
・ギアをコンパクトなものに変えていく
・散らかし魔の旦那に整理整頓を叩き込む(むりそう)
・基本的に自分のことは自分で
・手伝ってもらう時には依頼と感謝を
後日談
翌日は雲一つもない晴天だったので
ソロテントは自宅アパートの物干し竿にインナーテントを、
手すりにフライシートを干したらあっという間に乾きました!
ベランダが落ち葉だらけになりましたけど( ノД`)
大きい幕たちはデイキャンプのできる公園で立てたらこちらもあっという間。
昨日の天気はなんだったのでしょう~( ;∀;)
[執筆者情報]
しぶちょす
アラフォーに片足突っ込んでる既婚♀です。旦那が1人います。
バンギャ上がりで生粋のインドアオタクが、某アニメ△にどハマりしてキャンプの妄想をただただ垂れ流すブログをだらだら運営中。
※たまに行きます
オタ主婦がキャンプをする話(https://otacamping.hateblo.jp/)