アウトドアをとことん楽しむWebマガジン

広島生まれのアウトドアメーカー

冬キャンプの魅力と失敗談-呑べえキャンパーの小話

5+

冬キャンプが大好きな福島県在住のモンキーさんが、職場の畑でソロキャンプをされました。とにかくお酒が大好きなモンキーさんは到着してすぐにお酒を飲み始め、焚き火もスタート。冬キャンプを満喫していたはずが、気づけば朝を迎えてしまったという結末に…。そんな気ままな冬キャンプを通じてその魅力や失敗談などお伝えします。

#01冬キャンプの魅力・楽しさや失敗談

スタッフA23

冬キャンプやってみたかったんです

g-174

失敗談も気になるのう。ほいじゃあ見てみようか

[執筆者情報]

モンキーさま 似顔絵

モンキーさん
キャンプ歴5年の自然を愛する男。
ソロキャンプが好き。
奥さんや友人と行くのも好き。
料理と酒と食べることも好き。
仕事が農業なので、昼休みに
ミニキャンプを楽しむことが幸せ。

みなさんは、冬キャンプってお好きですか?
難易度が高いと思って、敬遠しているキャンパーの方も多いかもしれませんね!

私は冬キャンプが大好きで、つい先日もソロで冬キャンプに行ってきました!!
その様子を、みなさんにお伝えして行こうと思います。
「ヘ〜、思ったより楽しそうじゃん!自分も冬キャンプに挑戦してみよう!!」
なんて思っていただけたら幸いです!!

今回はキャンプ場ではなく、職場(わたくし農業をしております!)の畑のよこっちょをお借りしました。

今回のキャンプ地

さて、現場には昼過ぎに到着。
まずは設営・・・の前に、ビールとおつまみを用意して
「かんぱ〜い!!」
こんな日はちょっと贅沢エビスと、スーパーで買ったタラの芽の天ぷらをおつまみに。
この子たちをちびちびやりながら、設営を進めていきます。

ビールとおつまみの写真

のんびり1時間かけて設営完了!
テントもオッケー!
寝袋もオッケー!
イスとテーブルのポジションオッケー!!
焚き火台もオッケー!!

設置完了したテントの写真
焚火台の写真

さあさあ、お待ちかねの焚き火を始めますか!!

冬キャンプの魅力と言ったら、『焚き火』。

「いやいや、冬キャンプじゃなくても焚き火は魅力じゃん?」

まぁ、たしかにキャンプ=焚き火、ですよね。
分かります。いつでも魅力的ですよね。

でも!!冬の焚き火は、別格なんです。ありがたみが違うんです。
炎の暖かさが、身にしみるんですよ。
その分、魅力は倍増。

不思議なもので、たくさん着込んでいるのに、じわ〜っと暖かさが染み込んでくるんですよね。
「あったか〜い・・・。」
心の中で何度つぶやいた事か・・・。

また、虫の鳴き声も、鳥の鳴き声もしない、冬ならではの静けさが相まって、
焚き木のパチパチと爆ぜる音が、心地いいのも魅力の1つですね!

焚火台の写真

そんな焚き火を楽しみながらビールが空いたので、お次はハイボール。
  初めて見た、缶のハイボールだったので、試しに買ってみました。

「ん〜、んまい・・・。」

スコッチを使用しているようなので、角ハイとは違う香りが、鼻を抜けておつまみなしでもグイグイ飲んでしまいますね〜。

缶のハイボールの写真

ちなみにお酒を飲まれるキャンパーのみなさんは、キャンプでは何を飲みます?
ぜひ教えて欲しいですねぇ

私はお酒が好きで、毎回なにを持っていくか迷うんですよね。
ビールだけだとお腹がいっぱいになっちゃうし。
日本酒好きだけど、すぐ酔っ払うし。
焼酎はそんなに好きじゃないし。
ハイボールは炭酸とか準備するのめんどいし。

ちなみに今回は

缶ビール(奮発してエビス。)
缶ハイボール(スコッチハイボール。)
ワンカップ大関(日本酒で1番好きかも。)
地酒(会津ほまれの氷温貯蔵酒。)
ラム酒(家にあったので、試しに持ってきた。)

を持参しました。
まぁ、結局いろいろ持っていくんですけどね・・・。
お酒を切らすのが嫌なので、多めに持ってきましたが、これが後に悲しい事態を招くことになるとは・・・。

持参したお酒の写真

さて、タラの芽の天ぷらも食べ切って、ハイボールも飲み干したので、お次はおでんとワンカップで楽しみましょうかね!!

ワンカップとおでんの写真

この冬キャンプのおでんが、さいっっっっこうに、美味いんですよ。
寒い中で食べるから、余計にそう思えるのか。
ふわっとした食感のさつま揚げ。
プリッと食感が小気味いい、こんにゃく。
ジュワッと味がしみしみの大根。
ぽくぽくプリプリのたまご。
この子たちをひとかじりしては、ワンカップをちびり、ちびり。
家の中や、お店じゃ味わえない、冬キャンプならではの美味しさ。
あぁ、し・あ・わ・せ・・・。
そして、おでんのもう1つの楽しみが、日本酒の「出汁割り」!!
半分ほど飲んだワンカップに、おでんの出汁を入れれば完成!!
これが脅威の美味しさ!!
酒とつまみが融合したような、完璧な飲み物です!

日本酒の出汁割りを作っているところの写真
日本酒の出汁割りの写真

うまい酒とうまい肴、美しい炎を楽しんでいるうちに、段々と薄暗くなって参りました。
日が影ってくると、ぐっと気温が下がってきますね。

さあ、この寒さをどう乗り越えるかが、冬キャンプ最大の難関であり、魅力でもあります!!

焚き火の写真

私が冬キャンプを好きな1番の理由が「寒い」からなんです。

雪国育ちのせいだからですかね?

寒い思いをするから、よりいっそう暖かさが際立って、心地よく感じる。
それが、冬キャンプ1番の醍醐味だと、私は思います。

とは言え、ずっとブルブルしているのが好きってわけではありません!!

寒いのをどう「工夫」して暖かくするのかが、楽しみなわけですね!

しかし、私の冬キャンプには苦い思い出が・・。
ここで1つ、失敗談をご紹介します。

10月の終わり頃なので、正しくは冬キャンプではないかもしれませんが、友人に誘われて初めてのキャンプに参加した時のことです。
そこは東北地方の湖畔のキャンプ場、夜の冷え込み具合の恐ろしさを、その時の私は知るよしもありませんでした・・・。

服装もそこまで厚着もせず、パーカーに薄いジャンパーを羽織る程度。

寝袋はアマゾンで購入した、快適温度15℃〜5℃。下限温度−5℃のもの。

防寒対策は、ほぼ無し。

カイロを数枚持っていった程度でしょうか。

昼ごろ現地に到着して、友人と楽しくお酒を飲みながら、バーベキューを楽しんでいました。

初めてのキャンプが楽しくて楽しくて、景色もキレイで、心も癒されていったのを今でも覚えています。

そして、太陽も沈み、すっかり暗くなった頃、湖畔の冷たくなった空気が徐々に私を襲ってきたのでした・・・。

「あれ・・?寒い・・・。夜ってこんなさみーの?」

お酒を飲んで、ほてった体にしんしん染み込んでくる寒さ。

次第に風も出てきて、ブルブル震え出す私の体。

友人はバイクに乗って来たのもあり、それなりの厚着をしていたので、私に厚手のジャンバーを貸してくれました。

それを羽織っても、なお寒い・・・。

特に足先が冷える冷える。

ホッカイロを背中と、足の裏に貼っていても、寒い。

それでもなんとか、友人とお酒を飲み楽しんで、夜もふけた頃、さあ、就寝のお時間がやってまいりました。

テントに入って、寝袋にもぐれば、暖かく眠れるだろうと、思っていたのが間違いでした!!

「うっそーん!!全然あったまらない!!」

凍えるような寒さ!!

背中と足裏に貼ったホッカイロなんて、5メートル先にある焚き火みたいなもんで、なんの意味もありません!!

震えながらも、ウトウトしたと思ったら、寒さで目が覚めて、またウトウトして・・・の、繰り返し。

ほとんど眠れず朝を迎えました・・・

「うぅ・・・、こんな思いするなら、もっとちゃんと調べて装備を揃えるんだった・・・。」

これが私の冬キャンプの苦い思い出。(笑)

しかし、これがきっかけでキャンプにハマったし、この「不自由さを楽しむ」のを知ったきっかけにもなったので、結果的にいい経験をさせてもらいました。

今思いましたけど、キャンプ好きな人って、M体質なんですかね??

さてさて、話しを戻しまして、今回の装備はもちろん頭の先から足の先まで完全防備。

寝袋だって、高級メーカーのは買えないけど、リーズナブルで暖かいものを揃えました。

万が一のために、湯たんぽだって常備しております。

外にいる時も、寝るときも、もう心配いりません!!

さあ、ワンカップも空けたし、お次は楽しみにしていた地酒を頂きましょう。

地酒の写真

−5℃で氷温貯蔵されたお酒みたいで、初めて飲むお酒です。

これも飲みやすく、何も食べずに飲み進めていたら・・。

さあ、ここで先に書いていた悲劇が・・・。

キャンプでテンションが上がり、知らず知らずのうちに飲むペースが早くなっていたようです。

さらに、昼食をとっておらず、軽いおつまみだけで飲んでいたため、酔いが全身を襲う・・。

「うぅぅ・・・。ハイペースで飲みすぎたかな・・。ちょっと気持ち悪いし・・・。」

これから、炭をおこして自分の好きなものを食べまくろうとしていた矢先の事態。

時間はまだ19時前。

「キャンプはここからが本番じゃあないかぁ・・・。横になって少し休んでから、また始めよう・・・。」

そう思いながら、寝袋に入って目を閉じました・・・。

・・・・。
・・・・。
・・・・。

「あぁ〜。ちょっと寝てしまったなぁ。今何時だ?」

時計を確認すると、なんと23時少し前!!

外を見てみると雪も降り始めてるし!!

「せっかく色々買って来たのに・・・。ぐすん。」

後悔と悲しい気持ちになりながら、夜の楽しいひと時をあきらめ、そのまま寝袋に潜り込んでしまうのでした・・・。

みなさんもお酒の飲み方には気をつけてくださいね・・・。

今回はソロキャンプでもあるので、1人で黙々と飲んでいたのも原因の1つだったかもしれません。

さて、朝を迎えて7時すぎに起床。

外を見てみると、うっすら雪が積もっておりますね。

テント周りにうっすら雪が積もっている様子

途中何度か目を覚ましたものの、キャンプで12時間も寝てしまった・・・。

ま、よく寝た事だし、昨日の失敗は気にしないで、朝食、朝食♪

冬の朝も、もちろん冷え込みますので、簡単にできる暖かいものが食べたいですね。

そこで私の朝食の定番が「鍋焼きうどん」!!

火にかけるだけで簡単にできちゃうし、なにより寒い朝に食べるうどんが、またうまい!!

お出汁のいい香りと、飲みすぎた胃袋にも優しい、うどんの麺。

朝のパリッとした空気の中、自然の景色を眺めながらの鍋焼きうどん、最高です!

冷えた体も温まり、お腹も満たされて、ここでも幸せを感じますねぇ。

調理前の鍋焼きうどんの写真
調理完了した鍋焼きうどんの写真

朝食を食べ終え、インスタントコーヒーをいれて、ほっと一息。

しばらくゆっくりしながら、読書を楽しんだあと、のんびりと撤収作業に取りかかり、今回の冬キャンプを終了するのでした。

私の実体験を元に、冬キャンプの魅力や楽しさをお伝えしてみましたが、みなさまいかがでしたでしょうか?

「楽しそうだなぁ。」
「冬キャンプに行ってみようかなぁ。」

なんて思っていただけたら、幸いです♪

コーヒーを持つモンキーさんの手
スタッフA107

寒い中でのむお酒って格別ですよね~。
日本酒の「出汁割り」、次回のキャンプで絶対挑戦します!

g-017

のみすぎには注意しんさいよ!モンキーさんありがとうございました。

5+