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雨に強いテントの条件は?初心者が知っておきたい特徴や選び方を徹底解説

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雨に強いテントの4つの条件と選び方をまとめました。キャンプ中、急な雨に打たれた経験はありませんか?テントへの雨水の浸水を防ぐためには、耐圧性・構造・素材・形状の4つの条件が重要です。これらを複数組み合わせ、自分に合ったテントを選ぶのがおすすめです。雨が降る可能性が高いキャンプに行く方もそうでない方も、是非参考にしてみてくださいね。

#01雨に強いテントはこれ!

ハルちゃん

雨の日のキャンプでも安心できるテントの選び方が知りたいです!

ゴリラ部長

雨の日のキャンプ経験があるhiroking8さんに、雨に強いテントの条件を聞いてみよう!

[執筆者情報]

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hiroking8 さん
父がアウトドアに連れ出してくれ、キャンプ歴は30年になります。
愛車ラングラーで、乗り入れ可能地でのオートキャンプがメインになります。
焚火が楽しみで、妻や友人と秋冬キャンプを愛好しています。

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今回の記事では「雨に強いテントとは?」という点から、テント選びを考えてみます。
雨のキャンプは、多くのキャンパーにとって、好ましい状況とはいえません。少なくとも筆者は、雨が降るとなれば、キャンセルを躊躇しないキャンパーです。
キャンセル料も喜んでお納めします。

さて、賛同してくれる方もそうでない方も、雨中キャンプは体力・精神的に消耗が激しいということは同意いただけるはずです。
できれば避けたい雨ですが、昨今のゲリラ豪雨や山の天候不順など、なかなかキャンプ当日まで読めません。

最低限の準備として、雨でも快適に過ごせるテントが必要です。

しかし、そういったテント選びは予備知識無しでは難しく、ポイントを知る必要があります。

ぜひ、今回の記事で予習していただければと思います!

ずばり!雨に強いテントは、一定以上の「耐水圧」を誇り、簡単に雨風の進入を許さない「ダブルウォール構造」、かつ空気循環可能な「ベンチレーション機能」を備えたテントです。
そして素材は「ポリエステルorナイロン」の、形状は「ドーム型」をおすすめします。

ではもう少し、詳しくみていきましょう。

一般論として、耐水圧1,500mm以上ならば、ある程度の雨に耐えられます。

耐水圧は高ければ良いのか、というのは少々別の問題を含みますので、のちほど触れさせていただきます。ダブルウォール構造は、インナーテント(居住スペース)にフライシートを被せた二重構造のことです。フライシートが雨を受け、インナーテントに水が直接当たりません。

次にベンチレーションは、テント内の外気取り入れ・排気を担う換気システムで、開閉可能な大小のスリット(や小窓)が設けられています。雨が強い場面では各部閉め切ってしまいますが、室内湿度は高くなり、空気環境は悪化しがちです。ベンチレーションがあれば空気の取入れが可能、かつ快適性が増します。

次にテントの素材です。
主流のテント素材としては、ポリエステル・ナイロン・t/c(ポリコットン)・コットンが挙げられます。

さらに、一般的に雨に強い素材としてよく用いられるのが、ポリエステルやナイロンです。特にポリエステルは耐水性の高さと吸水性の低さが雨の日のキャンプに向いており、乾燥は必要なもののカビが発生しづらく、使い勝手が良いです。

ちなみに、ナイロンはポリエステルに比べて吸水性が上がるほか、そのタフさも兼ね備えているため、ハードシーンでも使用されます。

最後にドーム型がおすすめの理由について解説します。
ドーム型は1人~少人数で簡単に設営可能です。前室があるタイプならば、靴やギアを室内に持ち込む必要がなく、快適です。

雨水がテント上に溜まらない形状で、さらに二重構造だと雨漏りのリスクを減らせます。

また雨だけでなく、風にも強い、とテントの基本が詰まっています。
あくまで指針ではありますが、雨を想定したテント選びをする際、このような特性を踏まえましょう。

次の項目から、耐水圧・素材・テント形状など雨に強いテントを構成する要素について、深堀していきます。

#02雨に強いテントの4条件

(1)耐水圧

耐水圧とは、「水圧にどれくらい耐えられるか」を指します。

1cm四方(10mm×10mm)に水を積み上げ、漏れない高さを数値化した指標です。
耐水圧1,500mm表記の商品ならば、1,500mm高の水柱が生地上にあっても水漏れしない目安となります。

1,500mm~3,000mm程度を、主要ラインナップのテントに採用するメーカーが多いようです。

耐水圧は高いほど良いの?メリットとデメリット

では、耐水圧の数字は高いほどいいのか、と思われる方もいるでしょう。

たしかに耐水圧が高ければ豪雨の中でもへっちゃら……のように思えますが、実はそうとも言いきれません。

→メリット

耐水圧が高ければ、雨漏りのリスクは減ります。
そして数値が高いと生地の「目」が詰まり、通気性が落ちるため、冬キャンプでは冷気を遮断でき室内の暖気を逃がしません。

→デメリット

耐水圧の高い生地は、それだけ「目」が詰まり、通気性が悪くなります。

極端な例ですが、テントがプラスチック板でできていたらどうでしょう。雨はいくらでも弾いてくれますが、換気もままならず息苦しいうえに、ジメジメと蒸し暑くなります。

こういった事態を避けるため、内部の空気環境を良好にするベンチレーション機能(換気機能)があるテント選びが大切です。

雨を耐水圧でしっかり防ぎ、ベンチレーション機能で空気環境も維持、この2つはセットで覚えておきましょう。

(2)構造

続いて、雨に強いテントの構造です。 ここではダブルウォール構造とシングルウォール構造について触れています。

雨に強いテントとしては、ダブルウォール構造をおすすめします。

A.ダブルウォール構造
ダブルウォール構造は居住スペース(インナーテント)に、フライシートを被せます。インナーテントも耐水圧が施されていますが、フライシートが傘の役割を果たすため、より雨に強い構造です。

B.シングルウォール構造
シングルウォール構造は、インナーテントのみのテントです。 風雨をダイレクトに一枚のシートで受けます。

雨の染み込みを許すと、室内空間の快適性は維持できなくなります。

(3)素材

次にテントの素材です。ここでは雨に対する、それぞれの素材の特性を見ていきましょう

A.ポリエステル・ナイロン
ポリエステルとナイロンで、性能の違いがあるものの、どちらも雨に強いです。ポリエステル素材は軽量かつ高耐久で、大きさや形状も広くラインナップされます。

ナイロンはより軽量かつ高強度で、登山用途などハードな運用も想定されますが、長期的には紫外線に弱い傾向があるため、ケアや保管に気を配りましょう。

写真はポリエステルのテントです。水に濡れてもしっかり耐水しています。

 

 一定以上の水量で、生地に浸透していきます。

B.コットン・t/c
コットン=綿のことで、衣類にもよく使用されることから馴染み深い素材と言えるでしょう。化学繊維と違ったナチュラルさがあり、かつ空気も自然に通り、室内環境も快適で結露もしにくい傾向にあります。

また、火に強く、冬は薪ストーブの設置が人気です。(一酸化炭素中毒などの危険が有り、商品説明や使用方法、規約を守って下さい。)

コットンの風合いや特性を生かすため、コーティングを施さない商品も多いようです。

雨を吸いこむと目地が膨張し詰まるので、一定内の雨量を凌げますが、生地が重くなるため、撤収時や帰宅後のケアは一苦労です。
また、カビを防ぐために保管にも注意が必要です。

次に、t/cについて見ていきましょう。
t/cは、ポリエステルとコットンの混紡生地で、双方の特徴を合わせた素材です。コットンの風合い・通気性・吸湿性、ポリエステルの撥水性と軽量さが魅力です。コットンより耐久性に優れ、ある程度火にも強く、季節を問わず使用できます。

画像では、水を弾く様子がわかります。

徐々に水滴は小さく、浸透する過程がわかります。

(4)形状

最後にテントの形状について、おすすめを挙げていきます。

A.ドーム
基本ともいえるドーム型は、お椀を返したような形をしています。

入口部のフライシートを立ち上げられるものや、ちょっとした前室スペースを備えたものも有り、風雨に強い形状です。

筆者が初めて購入したテントは、2~3人向け二重構造のドーム型でした。前室は狭かったものの、靴が置け、雨に耐え、設営も簡単、テントのなんたるかを教えてくれました。

その後、前室がもう少し広いものを求め、次のテントに移った記憶があります。

いつでも頼りになる、そんなテントです。

参考:Bears Rock ハヤブサテント 2人用(ダブルウォール構造、対水圧2,000 mm、ベンチレーション機能付き、素材はポリエステルタフタを使用)

B.ツールーム
ツールーム型は寝室とリビングを分け、高い居住性を確保します。筆者は妻とキャンプをする際には、ツールームを使用します。

雨のキャンプでは、濡れた上着やあらゆるギアをリビングにしまうため、濡れモノなどをリビングに置くことで寝室は快適です。

筆者は、秋・冬キャンプが多いので、リビングにストーブを置き簡易な乾燥室とし、かつ温風を寝室に送れると、(妻より)高い評価をいただいております。

また、雨だけでなく、防犯や道具に虫がつくという心配も減らせます。

C.ワンポール
ワンポールは中央にポールを立てる、尖がり帽子(円錐形、四角錘など)型で、ティピーともいわれています。ティピーは円錐形をしており、設営が簡単で、風にも強い形状です。

その愛らしくもカッコいい外観から愛用する方も多いでしょう。

シングルウォールが多く、各部をペグダウン、ポールを立て、ガイロープをペグダウンという手順で、設営も簡単です。

居住空間もまずまずですが、中央のポールが邪魔、△という形状から天井が低めでデッドスペースも多いと欠点も見られます。

筆者がソロキャンするときは、小型のt/cワンポールをメインに使います。主に寝るだけなので、設置が楽、寝るまでストーブonと、ソロキャンの強い味方です。

その一方、天井にある開閉式ベンチレーションの折目に雨水が溜まり、徐々に浸水→雨漏りという経験があります。

上下から雨水、隙間から大量のカエル進入、と実ににぎやかなキャンプでした。金輪際カエルは御免ですが、個々の構造によるリスクがあることを覚えておきましょう。

くれぐれも、カッコいい!決めた!のネット通販即決にはご注意ください。

#03まとめ

あらためて雨に強いテントは、ドーム型でダブルウォール構造、耐水圧1,500mm~3,000mm程度、快適性の確保からベンチレーション機能有り、とさせていただきます。

必ずしも雨に強いというだけでテントを選ぶ必要はありませんが、知っていればテント選びの幅が広がるはずです。

そして、複合的な要素で、雨に強いテントが構成されていることを覚えておきましょう。

皆さんが晴天下のキャンプに恵まれること、テント選びが楽しくて耐水圧については忘却の彼方……と、ならないことを切に祈っております。

ハルちゃん

急な雨でも不安にならないよう、さまざまな条件をチェックしようと思います!

ゴリラ部長

雨の日のキャンプも楽しめるように備えておくと安心じゃね。
hiroking8さん、どうもありがとうございました!

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