冬キャンプは寒さ対策がとても大事です。あたたかく過ごすには冬の使用に向いたにテントを選んだり、ストーブを使ったりと色々な方法がありますが、いったいどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。そこで、冬キャンプ経験が豊富なベテランキャンパー・え~ちゃんに役に立つ冬キャンプの寒さ対策の道具を選んでもらいました。
もくじ
冬キャンプはヌクヌクで楽しもう!

冬キャンプの寒さ対策どうしたらいいのかな?いろいろあって大変そう。

ここは冬キャンプが経験豊富なえ~ちゃんに聞いてみよう。

え~ちゃん
キャンプ歴10年以上の家族6人のファミリーキャンパーで、格安に全国のキャンプ場でドタバタキャンプ展開しています。
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2023.1.11:あわすのスキー場キャンプエリア(富山県)にて
冬のキャンプは春・夏・秋の3シーズンと比べて寒さも厳しく、難易度が高いと思われている方も多いのではないでしょうか?
筆者の住まいが北陸でキャンプを始めた頃は、雪も降る季節にキャンプをするなんて考えられませんでしたが、暖かくポカポカでくつろげる環境をテントの中に作れば、案外快適に冬キャンプを楽しめるんですよ。
そのおかげで今では、冬はスキー場でスキーを楽しみながら、テントで休憩したり、夜は誰もいないゲレンデの幻想的な景色なども楽しんでいます。
冬キャンプで暖房器具を使う際の重要ポイント

2024.3.13:浩庵キャンプ場(山梨県)にて
それでは冬キャンプを快適に暖かく過ごすにはどうすればよいのでしょうか?
実は冬キャンプでの寒さ対策に欠かせない暖房器具ですが、利用するためには3つの重要なポイントがあります。
テントサイズに合った暖房を使おう!

2022.2.24:ウィスラースカイベース小諸(長野県)にて
冬キャンプでの最大の障害は寒さで、過去に氷点下13℃の中キャンプをしたときは、就寝中に薪ストーブを消していたこともありテント内の飲み物が完全に凍るくらいの寒さでした。
特に晴天で空気が澄んでおり眺望が良いときは日中は暖かくなるものの、放射冷却効果で朝晩の冷え込みが厳しくなりますので、必ずストーブなどでテント内を暖めるようにしておきましょう。
ただ、その際に注意するのはテントサイズに合ったストーブを利用する事で、いくら高火力の薪ストーブの場合でも大型テントの場合はそれだけでは熱量が足りないので、補助的に石油ストーブもなども併用しましょう。
スカートで冷気を遮断しよう!

2021.2.23:北軽井沢スウィートグラス(群馬県)にて
ストーブなどの暖をとる場合に重要になってくるのが、シッカリと冷気を遮断できているかです。
いくら暖房で暖めてもそれ以上にテントの外から冷気が入ってくるのであれば、穴の開いたバケツと一緒でテント内はいつまで経っても暖まりません。
そのため、冬キャンプは冷気の遮断ができるようにテント下部のスカートで冷気を遮断する必要があり、さらに地表からの冷気を防ぐためにはグランドシートなどで利用するとより効果的です。
雪の対策をシッカリしよう!

2022.1.4:閑乗寺公園キャンプ場(富山県)にて
そしてもうひとつ重要になってくるのは雪への対策で、冬キャンプデビューしたら白銀の世界で雪中キャンプを楽しみたいと思われる方もいますが、雪は重たくテント倒壊の危険性に気を付けましょう。
そして降雪の可能性がある場合はフレーム強度が高いテントを使用したり、雪上だと一般的なペグでは打ち付ける事が困難なので、木杭や園芸用の杭を利用してテンションがきちんとかかるように注意する必要があります。
また、雪の影響で通気性も失われる事もあるため、換気口(ベンチレーション)がシッカリしているテントを利用しながら、幕内で暖をとる場合には一酸化炭素チェッカーを必ず使うようにしましょう。
薪・石油・ガスストーブのメリット&デメリット!

2021.12.28:ふもとっぱらキャンプ場(静岡県)にて
冬キャンプへの対策が分かったところで、筆者が今まで暖房器具として使ってみて感じたストーブのメリット&デメリットを紹介していきます。
薪ストーブの魅力!

2022.12.14:ほったらかしキャンプ場(山梨県)にて
薪ストーブの魅力は多種多様なストーブの中で火力が一番高く幕内を暖めるのに適しており、ガラス窓から炎が見えるので焚き火と同じく癒しの効果も期待できて天板でも調理も可能です。
ただ暖かい反面、設営や撤収に時間がかかったり、火力を維持するためには薪を投入し続けないと暖かさを維持できず、大量の薪を消費するので想像以上にコスパは悪いので注意が必要です。
石油ストーブの魅力!

2023.1.25:桃太郎公園キャンプ場(愛知県)にて
石油ストーブの魅力は、誰でも簡単に使えて火力が安定しており、転倒防止などの安全装置も備えられているうえ、燃料の石油も他の燃料よりも安くコスパが良いので初心者におススメの暖房器具です。
ただ調理をするには薪ストーブよりは火力が弱く時間がかかり、キャンプ場まで車で運ぶ際には石油漏れなどに気を使う必要があり、燃焼時には多量の水蒸気が発生するので幕内の結露対策が必要です。
ガスストーブの魅力!

2023.12.27:ともやま公園キャンプ村(三重県)にて
ガスストーブの魅力は、他の暖房器具に比べてコンパクトなうえリーズナブルなカセットボンベを使用するものが多く、バーナーなどの燃料と統一できるので荷物を減らしたい軽量キャンパーにはおススメです。
ただ火力が他のストーブよりも弱く、低温下では火力が安定せず周辺しか暖めれないのでソロテントサイズでないと幕内を暖める事は困難なので使う場合は熱で起動するストーブファンとの併用するようにしましょう。
冬キャンプにあると便利な電気おすすめギア5選!

2025.1.22グリーンパークおおしまキャンプ場(富山県)にて
上記のように、薪・石油・ガスのストーブについてはメリット&デメリットがあり、外気温やキャンプスタイルに合わせて使い分けるのが大事ですが、さらに補助的に使える寒さ対策ギアを使う事で冬キャンプが快適に過ごせます。
また一般的な暖をとる方法として、焚き火・カイロ・湯たんぽもあげられます。
しかし焚き火は寒い屋外での使用が推奨され、カイロは使い捨てでゴミが出たり、湯たんぽはお湯を沸かして捨てる必要があるので、今回は筆者がこれまでに利用した使い勝手の良い電気を使った補助系暖房ギアを5つご紹介します。
電気毛布を活用しよう!

2025.1.22グリーンパークおおしまキャンプ場(富山県)にて
電気毛布は火を使う暖房器具と異なり、AC電源があるキャンプ場やポータブル電源を持参すれば、座っている下や寝袋の下に敷けばホットカーペット代わりになりポカポカと安全に利用できておススメです。
ただ電気毛布を利用するには電気が使える場所が限定されたり、高価なポータブル電源を持っていないと利用できず、幕内を直接暖めるわけでなくストーブの補助的暖房器具としても利用しましょう。
ヒーターチェアカバーを活用しよう!

2022.1.19:駒ヶ根キャンプセンター(長野県)にて
消費電力が大きい電気毛布を利用するのが困難な場合にあると助かるのがヒーターチェアカバーで、モバイルバッテリーがあれば利用できるので、安価に寒さ対策ギアとして利用できます。
またボタンで押して、強・中・弱と暖かさを調整する事で設定温度次第では長い時間使用する事もできて、チェアカバーなので色んな形状のチェアで利用できて便利ですよ。
電気寝袋を活用しよう!

2022.1.19:駒ヶ根キャンプセンター(長野県)にて
電気毛布を使いたいけど、ポタ電もないしAC電源サイトも使えないという方には、電熱線が入った電気寝袋がおススメで暖かく快適に就寝する事ができます。
使い方も簡単で電気毛布と同じく強・中・弱と温度設定もできて、電源はモバイルバッテリーを使用するので荷物も少なくて済みますよ。
ヒータージャケットを活用しよう!

2023.01.19:あわすのスキー場(富山県)にて
タウンユースでも使えてキャンプでも大活躍するのが電熱線が入っているヒータージャケットで、キャンプライフでも着たまま使え、操作も簡単で寝るとき着たまま電源を入れて眠るとポカポカで就寝できます。
また、こちらもモバイルバッテリーを使うタイプの物で、各社から種類もたくさん販売されているので自分の好みに合ったものをチョイスできるのも嬉しいですね。
電気カイロを活用しよう!

2022.10.19:木崎湖キャンプ場(長野県)にて
寒い冬キャンプで活躍するのがカイロや湯たんぽといった補助暖房用品ですが、充電できてモバイルバッテリーにも使える電気カイロは繰り返し利用できておススメです。
カイロは使い捨てですし、湯たんぽはお湯を沸かして捨てる必要があるため、気軽に使える電気カイロはキャンプだけではなく普段使いもできる上に2つに分けても使えますよ。
初心者向けの冬キャンプスタイル!

2025.1.22グリーンパークおおしまキャンプ場(富山県)にて
今回は筆者がこれまでに使ってきた冬キャンプでの暖房器具や補助暖房ギアのご紹介をしましたが、一番重要な事は天候や気温によって使い分ける事です。
そしてキャンプスタイルで使用するギアが変わりますので、筆者が暖かく快適に過ごすための近年の冬キャンプスタイルを最後にご紹介します。
まず、冬キャンプではスカート付きのテントを利用しながら、グランドシートを使ってのお座敷スタイルで屋外や地面からの冷気を抑えるためのお籠りキャンプスタイルが冬は多いです。
これなら焚き火をせずとも幕内で石油ストーブを使っていれば暖かく、電気毛布をホットカーペット代わりに使えばストーブを消した就寝時も暖かく快適なうえに安全なので初心者にもおススメできます。

2024.1.30:常願寺川河川敷(富山県)にて
そしてソロキャンプのソロテントの場合でも、この2つの暖房器具があれば快適に暖かく過ごせ、ストーブを消す就寝時も寒くなく冬キャンプを過ごせます。
もちろん、上記でご紹介したギアなども使いましたが冬キャンプだけでも50泊以上経験したことで、最終的には今の冬キャンプスタイルが一番快適で設営や撤収も楽なんですよ。
そのため寒い冬のキャンプは難易度が高く感じる初心者の方も多いですが、いくつかの暖房ギアを上手に使えば快適に過ごせるので一度は冬キャンプにチャレンジしてみたらいかがでしょうか。
まとめ

暖房の準備とか大変そうだけど、これなら冬キャンプが楽しめそうです!

寒さ対策ができればきっと楽しい冬キャンプができるよ。