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寝袋で氷点下の夜を快適に~冬キャンプに最適な寝袋の選び方とおすすめモデル

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氷点下でも安心して眠れる寝袋選びのコツを初心者向けに解説。冬キャンプでは寝袋の選び方が成功の鍵です!保温性や適切な温度対応を見極めて、寒さ知らずのキャンプを楽しましょう。氷点下でも暖かく過ごせるおすすめ寝袋も合わせてご紹介します。

#01真冬の寒さに負けない寝袋選びのポイント

スタッフA6

冬キャンプで使うためにどの寝袋を選んだらいいんだろう?

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冬のキャンプ場は氷点下になることもあるから、よく考えて選ぼう。

寝袋を選ぶときに製品スペックを見ると温度について説明が記されています。まずはここをチェックして購入候補をピックアップしましょう。
記載されている温度は大抵の場合「快適使用温度」と「使用可能温度(または限界温度)」の2つが併記されています。「快適使用温度」はその字の通り、この温度までは快適に寝られるという意味です。「使用可能温度(または限界温度)」については上着を着込むなどしてなんとか使用することができますという意味で、実際に睡眠するのには適していません。

快適温度と限界温度の読み取り方

キャンプ場の気温は「キャンプ場名や地名+時期(12月や1月)+気温」のように検索すると気象庁の過去のデータなどで大まかに知ることができます。

キャンプ場名や地名+時期(12月や1月)+気温で検索した結果
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キャンプ場の過去の最低気温と、寝袋の快適使用温度を照らし合わせるとちょうどいい温度の寝袋が分かるよ。

※天気により冷え込んだり、体が冷えたりするので温度は5℃~10℃ぐらい余裕をもたせるようにしましょう。
【例】○△キャンプ場の1月最低気温-4℃ → 快適使用温度の下限が-12℃ぐらいの寝袋を選ぶ

#02素材と形状

スタッフA1

冬用の寝袋を検索すると「ダウン」という言葉が目に留まったんですけどダウンがおすすめなんですか?

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中綿についてはダウンでも、そうじゃない化学繊維でもどちらを選んでも問題ないよ。それぞれ特性が違うから自分に合うものを選ぼう!

●中綿の素材

ダウン(羽毛)・・・水鳥の胸のあたりの毛を使っている。軽くてよくふわ~っとしていて膨らみやすく、綿の量に対してあたたかい空気をたくさん保持することができる。簡単に長所をまとめると、軽くてコンパクトな割にあたたかい。

ダウン寝袋(羽毛多め)

化学繊維・・・主にポリエステル系の繊維が使われる。同じ温度のダウン寝袋に比べると綿量が多くなるが、その分ふかふかしていて寝心地がよい。耐久性や扱いやすさも優れている。

化繊寝袋
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こだわりがないのであれば、キャンプには化学繊維がおすすめかな。

★ゴリラ部長の所見

キャンプに行く場合の交通手段は大抵の場合は車ではないでしょうか。ダウンの軽くてコンパクトという特徴はどのような場面でもメリットになり得るのですが、車であれば少々寝袋が大きくなったとしても困ることはそれほどありません。それよりも、一般のキャンパーには寝心地の良さや扱いやすさのメリットの方が大きいと思います。 バイクで移動するツーリングキャンプや、バッグに括りつけて山に登るようなシーンであればダウンの方が適しています。

●マミー型or封筒型 どちらの形状がいい?

氷点下で使用するのであればマミー型をおすすめします。マミー型の方は封筒型に比べると肩のあたりから足元に向かって絞り込むように作られています。人によっては少し窮屈に感じるかもしれませんが、寝袋が体を包み込んでくれるので寝袋全体に熱が伝わりやすく暖かく眠れます
封筒型は暖かさの面ではマミー型に一歩譲りますが、中が広々としていてゆったり感が得られるメリットがあります。
快眠できるかどうかは単純に暖かさだけではなく寝心地面でもポイントになります。自分は睡眠にこだわりがある方だと思うは好みと照らし合わせた上で選ぶようにしましょう。また、氷点下で封筒型を使う場合は、寝袋と体の隙間を埋められるぐらいの毛布類を持参して寒さに備えてください。

マミー型寝袋と封筒型寝袋のイラスト
体に密着して暖かいマミー型寝袋

マミー型は体に密着し暖かい

封筒型寝袋に毛布を併用している様子

封筒型を氷点下で使うなら毛布を入れよう

#03価格

スタッフA6

価格はピンキリですよね。いくらぐらいのものがいいのでしょうか。

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おおまかに言うとダウンなら約5万円、化繊なら1万円台半ばぐらいのものがおすすめだよ。

冬用の寝袋は高価なものから安価なものまでたくさんあります。

まずダウンについてですが、上を見ると10万円を超えるものまであります。高価なダウンになるほどFP(フィルパワー:どのぐらい羽毛が膨らむかを表した数値)が高く、少ない綿量で暖かさを維持することができます。極限まで荷物を小さくしたいときはここにこだわる必要がありますが、先に述べたように車で移動するキャンプではそのメリットはあまり享受できません。ダウンが好きで選ぶにしてもキャンプをするのに10万円クラスの寝袋は過剰ともいえます。5万円ぐらいでも十分に軽くあたたかい寝袋が買えます。
反対に1万円ぐらいの安価なダウンも存在しますがこれらはおすすめしません。製品の重量を見ると分かりやすいのですが、ダウンにも関わらず同じ温度帯の化繊寝袋とほとんど変わらないことがあります。重量が変わらないのであればダウンを選ぶ必要性はありません。安すぎるダウンは購入前に一度考え直しましょう。

化繊の寝袋については1万円台半ばぐらいのものが性能と価格のバランスがとれています。もう少し高価で3万円前後のものも販売されていますが、保温力や使い勝手は大きく変わりません。

化繊→ 1万円台半ばぐらいが価格と性能のバランスがよい

ダウン→ 4~5万円ぐらいのものがよい。それ以上は冬キャンプには過剰。安すぎるダウンは性能不足。

#04氷点下でも快眠できるおすすめ寝袋

氷点下になりそうな冬キャンプで使うのなら