冬キャンプにポータブル電源があるととても便利です。とはいえ実際に購入するには高額だったり、興味はあるもののまだ使用したことない人も多いのではないでしょうか。今回はベテランキャンパーのえ~ちゃんにポータブル電源を使用したリアルな感想やポータブル電源のメリット・デメリットを聞きました。冬キャンプでポータブル電源を使ってみたい方は是非参考にしてみてくださいね。
もくじ
ポータブル電源で冬キャンプを快適に過ごそう!
冬キャンプでポータブル電源を使いたいんですけど、分からないことが多くて…
それならポータブル電源に詳しいベテランキャンパーさんに聞いてみよう!
え~ちゃん
キャンプ歴10年以上の家族6人のファミリーキャンパーで、格安に全国のキャンプ場でドタバタキャンプ展開しています。
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キャンプは綺麗な景色の中で自然に癒されながら美味しい料理を味わったりする反面、火起こしや薪割り、ナイフなどを使ったブッシュクラフトなどと不便を楽しむのも醍醐味です。
しかし、寒さの厳しい冬キャンプはその不便さが命取りになる事もあり得るので、補助的に電気を使う事で暖かく快適にキャンプを楽しむのがおススメです。
ただ、日常生活で欠かせない便利な生活家電は電気がなければ使えませんが、ポータブル電源をうまく活用する事で寒い冬でも快適に暖かく過ごせるので冬キャンプを満喫するには必需品です!
ポータブル電源のメリットとデメリット!
2023.1.23:桃太郎公園キャンプ場(愛知県)にて
キャンプ歴10年以上の筆者としては、そもそもキャンプは不便を楽しむものという思いから、キャンプで電気を使う事は否定的でAC電源サイトも利用した事がありませんでした。
しかし、数年前から本格的に冬キャンプを始めるにあたり、ポータブル電源を使い始めてそのあまりの便利さに感激し、もう少し早くから利用すればよかったと後悔したくらいメリットがあるので、今回はデメリットと同時にご紹介していきます。
【メリット1】電気毛布で冬でもポカポカ快眠!
2022.2.24:ウィスラースカイベース小諸(長野県)にて
冬のキャンプで一番重要なのは、ストーブなどの暖房を消した後の就寝時に暖かく快眠できるかどうかですが、厳寒期の長野でのキャンプでは氷点下13℃と極寒でした。
そんなときはコットにマットを敷いて、電気毛布の上で寝袋を使って寝るだけで背中がポカポカと暖かく冬でも寒くなく快適に就寝が可能でした。
また、氷点下ほどの寒さではない地域の場合は、3シーズン寝袋に電気毛布を合わせて使用する事で高価な冬用シュラフを使わずに暖かく眠る事もできますよ。
【メリット2】バッテリー充電もできてお籠りキャンプも快適!
2023.1.25:桃太郎公園キャンプ場(愛知県)にて
寒い日が多い冬のキャンプはどうしても外での活動は減りがちで、必然的にストーブを着けたテント内でのお籠りスタイルが増えてしまいます。
そんなときは、暇つぶしにゲームやタブレットなどを使う頻度が増えるので、デバイスのバッテリーを充電させるためにポータブル電源は冬キャンプには欠かせません。
特に子供と一緒のファミリーキャンプでは、ニンテンドーswitchに熱中しすぎて充電は我が家では必ず必要になっています。
【メリット3】車中泊でも大活躍!
2022.6.1:道の駅「ポケットパーク千枚田」(石川県)にて
ポータブル電源があると便利なのが車中泊時で、エンジンを停止すると同時にシガーソケットなどからの給電もできなくなるので、冬キャンプ以外でも重宝します。
キャンプ場では深夜のアイドリングの騒音が禁止されているので、そういう時にもポータブル電源があると他の利用者を気にせず電気を使う事ができて有難いです。
また、ポータブル電源があれば冬場は電気毛布を利用できるし、夏場はサーキュレーターなどを回す事ができて涼しくなるので車内でも快適に就寝する事ができますよ。
【メリット4】家電の同時使用が可能
2020.9.16:嘉例沢キャンプ場(富山県)にて
芝生が綺麗に管理がされているキャンプ場の中には、BBQ、焚き火、バーナーなどの火気使用厳禁のところもありますが、ポータブル電源であれば卓上IHを使ってしゃぶしゃぶを食べたり調理をする事もできます。
また、ポータブル電源の定格出力次第ではありますが、同時に複数台のデバイスの給電が可能なので、電気のないところでも便利にアウトドアライフを楽しめます。
そのため、天気が良いときはPCで仕事をしながら、デイキャンプを手軽に楽しみたい方にもポータブル電源はおススメですよ。
【デメリット1】価格が高い!
2022.11.24:三国山キャンプ場(石川県)にて
あると非常に便利なポータブル電源ではありますが、一番のデメリットは価格が高いと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ただ、技術革新や需要と供給のバランスで近年では価格もリーズナブルになってきていますし、ソロキャンプの場合だと小型ポータブル電源であれば200wh~500whあれば十分で価格も30,000円前後で購入も可能になっています。
また、ファミリーキャンプの場合だと500wh~1,000whの中型ポータブル電源で70,000円前後で、災害対策用なら大型ポータブル電源で1,000wh以上を用意しておきたいところですが、金額は100,000円以上と高価なのでキャンプでは不要です。
【デメリット2】大容量電源は重たい!
2023.1.11:あわすのスキー場キャンプエリア(富山県)にて
電気があるキャンプはキャンプライフを充実できますが、ポータブル電源の容量を増やすほど重量も重たくなっているので、軽量なミニマムキャンパーにはおススメできません。
一般的にポータブル電源の容量と重さは比例する事が多く、300whだと約3㎏ほど、700whだと約7㎏ほどなので、100whあたり1㎏ほどと考えておけば良いと思います。
そのため荷物運びが大変な雪中ゲレンデでのスキーキャンプなどでは、軽量な小型ポータブル電源で電気毛布1枚使うくらいの容量で十分といえます。
ポータブル電源をキャンプで使う場合の注意点とは!
どこでも電気が使えて便利なポータブル電源ですが、もちろん注意点もあります。
【注意点1】家電の消費電力を把握しよう!
2020.10.7:割山森林公園天湖森キャンプ場(富山県)にて
冬キャンプでのポータブル電源の主な活躍の場は就寝時の電気毛布の使用ですが、その時に注意する点は消費電力をシッカリ把握して利用する事です。
一般的な電気毛布の1時間あたりの消費電力は強で55wほどで、中だと25w、弱だと10w程になるので、その消費電力に使う時間をかけると使用電力が分かります。
例えば中で25w×就寝時間8時間だと、寝ている間におおよそ200wほど消費するので、ソロキャンプであれば250wh以上の小型ポータブル電源でも十分です。
【注意点2】充電をシッカリしよう!
2023.8.25:常願寺川公園(富山県)にて
手軽に使えて便利なポータブル電源ですが、電池がなくなる前に必ず充電する必要があり、種類や容量によって充電スピードが遅い物もあります。
また、一般的なコンセントと比べ車のシガーソケットなどは充電スピードも遅く、連泊でのキャンプなどでは充電が難しい事もあります。
そんなときにあると助かるのがポータブル電源用ソーラーパネルで、天候によっては満充電に時間がかかりますが連泊キャンプでもバッテリー切れを防ぐ事ができます。
ポータブル電源は冬キャンプ以外も年中使えるマストアイテム!
2023.3.7:常願寺川河川敷(富山県)にて
冬キャンプは寒くて大変と思っている方は多いとは思いますが、ポータブル電源を活用する事で想像以上に暖かく快適に過ごす事ができます。
そしてポータブル電源があれば、キャンプ初心者でも手軽に冬キャンプデビューができるだけではなく、暑さが厳しい夏には扇風機やサーキュレーターなどの生活家電も利用できるので、キャンプスタイルの幅が広がり一年中キャンプが楽しめますよ。
2022.3.30:佐多岬野営場(鹿児島県)にて
また、我が家のように子供4人の6人家族でのファミリーキャンプの場合は、家族人数分のスマホ充電や他のデバイスの充電を就寝時に同時にする場合は、ACコンセントやUSB差込口が足りないという事が発生します。
そのため、タブレットや充電式扇風機などの充電容量が大きいデバイスはポータブル電源を使い、充電容量が少ないスマホなどは携帯性が高く価格もリーズナブルなモバイルバッテリーを併用する事で、差込口が足りず家族間で揉める心配もありません。
2023.8.1:女満別湖畔公園野営場(北海道)にて
特に筆者は家族で日本全国でキャンプ旅をしておりキャンプ期間も1週間ほどになる事もあり、あらゆるデバイスの充電は必要になってきます。
そのため、ポータブル電源の他にモバイルバッテリー数台あれば移動中に充電もできるのでアクティブに一年中キャンプを楽しみたい方は、主電源としてのポータブル電源を1台は持っていても良いのではないでしょうか。
ポータブル電源のメリットやデメリットだけじゃなくどのくらいの容量のものを用意したらいいかまでとても参考になりました!
そうじゃね~!冬以外も使えるしキャンプスタイルの幅がグッと広がるね!
え~ちゃんどうもありがとうございました