冬キャンプで電源なしサイトのキャンプ場を利用する時の床の冷気対策はどのようにすればよいか、服装や暖房器具などの装備はどんなものがあれば寒さ対策ができるか、実体験をもとにご紹介していきます
【執筆者:マツ&マド】
夏のイメージが強いキャンプですが、秋から冬にかけてのキャンプも魅力があって楽しいものです。
えっ、どんなふうに?!って思われましたか?
秋は、キャンプ場の景色が紅葉して、カラフルな景色になります。季節もよく何よりも食欲の秋、キャンプ飯が美味しすぎ…!
冬は、ピリっとした空気、静寂な朝、暖かい季節より虫が少ないのも魅力の一つです。そして夏と違って、汗をかかないのでベッタリとした不快さがありません。
寒い夜は、焚き火を囲みながら、友だちや家族、大切な人と語り合う時間も貴重ですね。
もくじ
冬キャンプを体験して
学んだこと
キャンプ場は、コンセントが設備された「電源付きサイト」とコンセント設備のない「電源なしサイト」の2種類があります。
さらに、電源付きサイトのなかでも最近は、キャンプ初心者さんやファミリーキャンパーさん達が泊まりやすい、キャンプ内の設備が整った「高規格キャンプ場」というのも増えてきています。
しかしそれを含めてもまだまだ「電源付きサイト」は全体的に少ないのが現状で、冬は暖房等の電気器具が使用できる「電源付きサイト」は特に人気があり、予約しづらいのも事実です。
キャンプをはじめた頃は冬の寒暖差が想像できず、テント内が寒くて眠れないのでは…と不安になり「電源なしサイト」を避けていました。
でも「電源付きサイト」は人気なので思うように予約が取れなかったり、行ってみたいキャンプ場にそもそも「電源付きサイト」がなくて、行くのをためらったり…。
そこで寒さ対策を万全にして、「電源なしサイト」に泊まってみようと思うようになりました。
インターネットで、キャンパーさんたちの冬対策を参考にしたところ、
『湯たんぽ・貼るカイロは、カラダを暖めてくれるのに効果的であること』
『石油ストーブは、テント内の室内温度を快適な気温に保つのにとても役に立つこと』
が分かりました。
実はそれまで石油ストーブに抵抗があり、電気ストーブを持ち込んで使っていましたが、試しに冬のキャンプで石油ストーブ使ってみたら、地面からじわじわと感じる底冷えはなくなりテント内の空気が一気に暖かくなりました。石油ストーブの暖かさが優しくて、身体の芯からポカポカしてきました。
冬キャンプを始めて間もない頃、気温マイナス3度のキャンプで、寒さでドキッとする体験をしました。
いつものように電気毛布をセットして寝るも、なぜかいっこうに暖まらず、寒さで頭と耳が冷たくなり、その日は眠れない夜を過ごしました。
電気毛布が壊れていて暖かくならなかったのです。
行く前に動作確認が必要だったこと、突然壊れることもあるので貼るカイロ・湯たんぽで対策ができるように準備が必要なことを、身を持って体感しました。
寒さ対策
地面から伝わる冷気の遮断などの工夫
寒さ対策で一番大切なのが、地面から伝わる冷気の対策です。
テントを設営する前に、まずグランドシートを敷きます。グランドシートを敷くことで、地面からの湿気を防ぐことができます。(撤収の際にグランドシートを裏返すと、テント内との温度差による結露でびしょ濡れの状態です。)
テント内は、一番下に銀マット(ホームセンターで売ってます)を敷きました。冬は底冷え対策として、銀マットは重要です!薄くてもいいので準備し、銀色側を上にして敷きましょう。
そして銀マットの上にはクッション性や底冷え対策のために、寝室はEVAマット(厚さ2センチ)を敷き、リビングはラグを敷いています。
えっ、こんなにも??って思われるかもしれませんが…。(汗)
少しでも地面の冷気を感じない為にも必要だと思います。
寝具は、地面から離れているほうが冷気を感じないので前述のEVAマットの上に「コット」もしくは「エアーマット」を使用しています。
冬用の寝袋を使用することで、体感温度が変わってくるそうです。寝袋は、「快適睡眠温度」を確認して使いましょう。
また、寝袋の中に、毛布を一枚入れるだけで体感温度が違ってくるのでオススメです。
カイロや湯たんぽを使って暖かさを高めてあげるとより快適になります。
湯たんぽは、寝る時間ギリギリより、少し早めに寝袋の足元に入れてあげると、じんわりと寝袋が暖かくなります。
貼るカイロは肩甲骨あたりや、お尻の仙骨あたりに貼ってあげると、寒くて強張っていたカラダの血流が良くなり、暖かくなりますよ。
でも寝る時は低温やけどの心配があるので湯たんぽはタオル等でくるんで直接体に当たらないようにしたり、貼るカイロははがして寝ると安心です。
服装も大切です。
日中の気温は、そこまで寒くなく、テントの設営をしたりしていると冬でも暑いぐらいです。
ただ夕方から気温がぐっと下がってくるうえに、夜は外で焚き火をして過ごすので、暖かい服装に着替えたりします。ユニクロの暖パンや、極暖ヒートテック、極暖レギンス、モンベルのウールレギンスは毎年使っているアイテムです。
夜は、ワークマンの防風レッグウォーマーや、ネックウォーマーを使っています。寒すぎて足がつってしまったことがあるので、特に足首は露出させないようにしています。
キャンプに来て風邪を引いたりしたら悲しいので、インナーウェアや服装はしっかりと準備しましょう。
実際のところ、これだけやっても冬キャンプは暖房器具がないと厳しいと思います。
暖房器具を準備していなかったためテントが寒くて眠れず、車中泊をしたという話も聞いたことがあります。
やはり初心者キャンパーやファミリーキャンパーは
電源ありサイトで電気ストーブやホットカーペットを持参するか、
電源なしサイトでは石油ストーブや薪ストーブを持参するのが安心です。
次項では、電源なしサイトでオススメの暖房器具を紹介します。
電源なしサイトに
持って行きたい暖房器具
キャンプをはじめた頃は、移動中の灯油漏れなどが心配で石油ストーブに抵抗があり、電気ストーブ使うために電源ありサイトを予約して電気ストーブを持ち込んでいました。
でも石油ストーブは使い方さえ守れば、冬のキャンプで強い味方なんです!幕内全体を暖めてくれるので、室内の心地よさが変わってきます。
心配だった持ち運びは市販の石油ストーブ用のケースに入れることで解消しました。
これなら車でも運びやすいね♪
ただ一酸化炭素中毒に注意する必要があり、定期的な換気を心がけましょう。
※必ず「一酸化炭素チェッカー」を持参してください。
ポータブル電源は、主に就寝時に電気毛布を使うために持参しています。
一晩、電気毛布を「弱」で2枚使えるほどの容量はあるので心強いです。
この、『石油ストーブ+ポータブル電源+電気毛布』の3つは、私が電源なしサイトを利用する時に、必須となっています。
手軽なのがUSBブランケットです。モバイルバッテリーで使用でき、キャンプチェアの座面に敷くと、じんわりと暖かいですよ。
冬キャンは、楽しい!
冬のキャンプはおこもりスタイルで、まったりとテント内で過ごすのも楽しいものです。
テーブルの足元に毛布を入れたらコタツのようになりますが、心地よすぎて要注意です!
焚き火をするのが億劫に…(笑)
寒い冬は、カラダが温まるお鍋や、鍋焼きうどん、おでんなどがオススメですよ。
今回はゆるキャン△で作っていた、「辛そうで辛くない 少し辛い餃子坦々鍋」を作りました。
気温が下がると、普通のカセットガスボンベだと火が点かなくなるので、SOTOのパワーガスという寒さに強いカセットボンベを持参しています。
朝はコーヒーを飲んでリラックスして、急いで撤収作業にかかるのでした。
ここまで、私の体験をもとに冬のキャンプを「電源なしサイト」で楽しむコツをご紹介しましたが、いかがでしたか?
冬だって思いっきりキャンプを楽しみたいですね。春~秋キャンプに比べると荷物が多くなるので、準備も含めて手軽さはありませんが、キャンプ場で自然を感じていると大変さは忘れてしまうのです。
キャンプ場近くの温泉をチェックしておくのもオススメですよ!チェックアウト後にお湯に浸かって、冷えたカラダを温めてはいかがでしょうか。
[執筆者情報]
マツ&マド
兵庫在住、キャンプ女子 デュオ+トイプー2匹、キャンプ歴3年
おばあちゃんわんこたちとのキャンプにハマり、関西・四国エリアで楽しんでいます。
https://www.toypoocamper.com/
「わんこと楽しむ、気ままなキャンプ旅」を運営
instagram:@toypoo_camper
まとめ これだけは必要
冬キャンプ、電源なしサイトの寒さ対策
マツ&マドさん、
冬キャンプ楽しんどったね~♪
冬キャンプは寒さ対策のための
準備が大切ですね!
必要なものを
おさらいしてみよー
沢山あるね!
でもこれが一番大切じゃけーね☆
焚き火で暖まるには限界があるけー、ポータブル電源や石油ストーブを用意しておくと安心じゃね。行く頻度が増えるようなら購入してもいいかもね!
ワシの経験上、カイロは貼るタイプも良いけど、貼らないカイロも重宝するぞ。
寝る1時間くらい前から、寝袋の足元に5~6個投げ入れておくと寝袋に入った時快適じゃよ。
ちなみにワシは、エアーマットの替わりにインフレータブルマットをよく使うぞ
『首』とつくところ(首・手首・足首)はしっかり温めんさいね~
温かいものを食べてポカポカじゃね~♪
電源なしサイトで冬キャンを楽しむための道具、参考になったね!
ワシのように、寝る前まで外で過ごすキャンパーたちは、ストーブなど使わんこともあるけど、テントの中でゆったり過ごすことが多い場合は寒さ対策をしっかりしとくんよ
電源なしサイトだったら、マツ&マドさんのように自分で電源を用意したり、石油ストーブがあった方が過ごしやすいですね♪