寝袋に使われている素材って見たことがありますか?
今回は、実際にダウンと化繊の寝袋を切って中綿を比較してみました。
ダウンと化繊で寝心地や扱いやすさ等の違いをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
もくじ
寝袋の素材の種類
~ダウンと化学繊維
寝袋(シュラフ)の中綿の素材は、「化学繊維」と「ダウン(羽毛)」の2種類に分けられます。
化学繊維=ポリエステルなど石油をもとに製造される中綿
化学繊維とダウン、それぞれどんな風に違うのか、寝袋を切って中を覗いてみよう!
えっ!ハサミで切っちゃうんですか!?
そう!ハサミでバッサリいっちゃうぞ~。
今回切ってみるのはこの4つ!
実際に寝袋等を切っているところはこちらの動画で見られます!
ダウンジャケットと寝袋を切って
中綿を見てみる
早速切ってみました!
まずはダウンジャケットから
①ダウンジャケット
想像通り柔らかいです。指先があったかい。
②ダウン寝袋(フェザーが多め)
これは粉っぽいですね。フェザー(羽根)が多いですね。品質でいうとダウンジャケットの方が暖かいですね。
③ダウン寝袋(羽毛が多め)
あったかいですね。②の寝袋ほどではないですけど、羽根がけっこうありますね。羽根自体はあまりあたたかくないです(芯が多いため)。
3つの中では①ダウンジャケットの羽毛が羽根が少なくふんわりして温かみが強いのでこれが一番いいですね。次に③のダウン寝袋が温かいですね。
羽毛の質によって違いが出ますね。
④化学繊維の寝袋
綿がきれいに並べてあります。熱をうまく保持してくれるホローファイバー(中空化学繊維)です。
あと、不織布を入れて層を幾重にも作っています。層を重ねることによってより保温力を増しています。ふんわり感も変わってきます。
実際に切って中を覗いてみると、中綿の素材の違いがよく分かりますね!
ダウンと化学繊維の違いはもちろん、同じダウンでも品質によって触り心地やあたたかさも随分違うことが分かったね
ダウンと化学繊維
~素材の特徴の違いを徹底比較!
ダウンの寝袋と化学繊維の寝袋の素材の特徴を比べてみるよ
①コンパクトになるのは?
収納状態で比べると大きさはダウンの寝袋の方が小さいです。
②扱いやすさ(洗濯のしやすさ・耐久性など)は?
耐久性は化学繊維の寝袋の方が優れています。ダウンは保管状態が悪いとカビが生えたりすることがあります。汚れた場合、化学繊維は洗濯機やコインランドリーで洗いやすく、ダウンは専用の洗剤が必要になります。
③価格帯は?
ダウンは質によって値段に幅がありますが、ざっくり同じ温度帯の寝袋で比較すると、ダウンは化繊のウン倍以上の価格になります。
④寝心地は?
ダウンの方が軽く化繊の方が重さを感じやすいです。
重量感による寝心地はそれぞれ好みによりますが、化繊は綿のしっかり感がダウンより強い(コシが強い)ので、寝た時に背中に感じる床の固さがやや和らぐ感触があります。ダウンはダイレクトに床の固さを感じやすいです。
⑤あたたかさは?
【ダウン寝袋】
ダウンは軽くてじわ~っとくる温かさでした。例えるならユニクロのウルトラライトダウンをかけて寝ているような軽い感じが印象に残りました。
【化学繊維寝袋】
布団みたいな密着感、包まれ感がありました。温かさがダウンに劣っているという感じはしなかったです。
寝やすいのは化学繊維の寝袋だと思いました。(ボリュームとクッション性があって気持ちよく寝られそうでした)
温かさの感じ方も個人の好みがありそうじゃね。ただ、ダウンは水に濡れてしまうと本性が無くなってしまうので注意が必要
まとめ
【キャンプ・登山歴30年以上のケンさんの話】
ダウンと化学繊維の寝袋を比べた場合、用途がキャンプであれば化学繊維の寝袋をおすすめします。
化学繊維の場合はダウンのように軽く小さくはなりませんが、大抵の場合は車での移動でしょうから収納時の大きさはあまり気にする必要はないと思います。
また、家族分を揃えようとなると、結構な金額になってしまいます。なのでキャンプに行くときは化繊の中綿の寝袋がおすすめです。
化繊の寝袋はどんどんキャンプで使っても洗濯ができるので扱いやすさの面でもいいです◎
一方、ダウンは軽い、小さくなるという特長から、山に登るときなど寝袋を持ち歩くシーンがあるときにおすすめです。