真冬に使う寝袋はどんな寝袋がいいのでしょうか。最初に結論を言ってしまうと、限界温度-30℃クラスの寝袋を選んでおけば間違いはありません。では、なぜ-30℃クラスの寝袋なのか、体験談を交え、その理由をご説明しますので真冬の寝袋の選び方の参考にしてください。これを読めば真冬の寝袋選びに詳しくなること間違いなしです。
もくじ
真冬に適した寝袋を選ぼう
まずは「温度」に着目しよう
寝袋を選ぶとき商品の名前に「真冬用」とはっきり書いてあれば分かりやすいのですが、書いてあることはあまりありません。どこを見て判断するといいのか、最初に抑えておきましょう。
寝袋に共通して書いてあるのは温度です。メーカーによって表記の仕方が少しずつ異なるので購入前に確認が必要です。
代表的な温度表記には限界温度と快適温度があります。(この2つは記載されていることが多い)
限界温度(耐寒温度)・・・防寒着を着込んでなんとか使用できる。長時間の使用はおすすめしない温度の目安のこと。
快適温度・・・この温度の範囲内であれば、大体の人はそこそこ快適に眠れる温度の目安のこと。
※限界温度と快適温度はだいたい15℃前後の差があります。
これらの温度と宿泊する場所の予想気温を照らし合わせて寝袋を選びましょう。
真冬は場所にもよりますが、キャンプ場では氷点下を下回ることはよくあります。
となると、※限界温度と快適温度はだいたい15℃前後の差があります。余裕をもって快適睡眠温度が-10℃ぐらい、限界温度が–30℃ぐらいあれば安心して使用することができます。
ゴリラ部長ワンポイントアドバイス
もう少し温暖な場所に宿泊する場合や、暖房アイテムが使用できる場合は、限界温度が-15℃クラスのものでも使用できるけぇね!
とは言え、これだけだと想像しづらいので 今回は実際にゴリラキャンプ部スタッフの夫婦が真冬に温度・形状が異なる寝袋を使って比べてみました。(12月キャンプ場のツリーハウスに泊まった時の話です。)
早速見ていきましょう!
【体験】いろんな寝袋を試してみた~1日目~
スタッフ
(妻)
ご主人さん
<使用条件>
●使用者・・・
ゴリラキャンプ部スタッフ夫婦
●日時・・・
12月半ば
●場所・・・
中国地方のキャンプ場(山の中)
●最低気温(外気)・・・
-8℃ぐらい
●最低気温(ツリーハウス内)・・・
-2℃ぐらい
●室内・・・
寝る直前まで石油ファンヒーターを使用。就寝時は消して寝た。
寝袋の下にマットを敷き、床からの冷えは軽減できた。
壁の隙間から冷気が入ってきていた。
●服装・・・
長袖インナー+長丈レギンス+冬用部屋着
一晩目の寝袋
一晩目の寝袋使用感想
とてもあたたかく途中から暑く感じるぐらいでした。温度調整として足を出して寝ました。
体は寒さを感じることなく基本的には快適に眠ることができました。寝袋から露出していた顔だけがやや寒く感じました。
【体験】いろんな寝袋を試してみた~2日目~
二晩目の寝袋
二晩目の寝袋使用感想
朝方に首や肩が寒かったのは気になりましたが、ほとんどの時間は寒さを感じることなく、眠ることが出来ました。前日に使ったマミー型-34℃ほどのあたたかさは感じませんでした。寒さに不安がある方は、マミー型で-30℃クラスのものを使ったほうが無難です。
体はあたたかったのですが、足が妙に寒かったです。前日の寝袋よりも限界温度は低いのですが、その割にはボリューム感がなくて、インナーシュラフを使えばよかったなと思いました。
封筒型は手足の自由度が高く、窮屈感が少ないですが、体との密着度が低いため寝袋内の空気層が大きく、マミー型に比べるとあたたまりにくいです。
それを解決するには・・・
他にも、足元をあたためたければカイロや湯たんぽを一緒に入れるとさらにあたたかくなります。その効果を検証した記事はこちら!
真冬におすすめの 寝袋とは
今回の体験から真冬に最適な寝袋に評価をつけるとすると
◎-34℃マミー型寝袋
○-15℃封筒型寝袋+ボアフリース
○-15℃封筒型寝袋+インナーフリース
△-28℃マミー型寝袋
ゴリラ部長ワンポイントアドバイス
今回-28℃のマミー型寝袋はスペックのわりに意外と寒かったようじゃね~
限界温度に頼らず、真冬はインナーフリースを備えておいた方が安心よ!
色んな寝袋を試した結果・・・
-30℃帯のマミー型寝袋が一番オススメ!
その理由は
マミー型は体との密着度が高いため、寝袋内の空気層が少なくなり、 体温で寝袋内があたたまりやすいので保温性が高くなる。車中泊やキャンプには同じマミー型でも足元が広めで膝周りに余裕があるものにすると、ゆったりと眠れます。
もし同じ温度帯でも封筒型をどうしても使いたい!という人はブランケットなどで首周りや足元の隙間を埋め、さらにカイロや湯たんぽ、インナーフリースを使用すると寒さを感じにくく、快適に過ごしやすくなります。
真冬は特に万全の対策をすることでより安心です。