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河原キャンプをとことん楽しもう!~持って行くべきアイテムリストと注意点~

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河原のキャンプってこれからの暑い季節にピッタリなイメージですよね。今回は「hiroking8」さんに河原キャンプの楽しみ方やオススメアイテム、また河原でキャンプする際の注意点などを聞きました。自然の中で癒しを感じながら河原キャンプを快適に安全に過ごしたい方は是非参考にしてみてくださいね。

#01河原でのキャンプの楽しみ方

スタッフA4

河原キャンプでの楽しみ方や準備しておいた方が良いアイテムを教えてください!

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ちょうどhiroking8さんが河原キャンプに行ったみたいだから聞いてみよう!

[執筆者情報]

hiroking8さんの写真

hiroking8さん
父がアウトドアに連れ出してくれ、キャンプ歴は30年になります。
愛車ラングラーで、乗り入れ可能地でのオートキャンプがメインになります。
焚火が楽しみで、妻や友人と秋冬キャンプを愛好しています。

INSTAGRAM :
https://www.instagram.com/hiroking_8_/

キャンプは気軽に、様々なシチュエーションを選び、楽しめるレクリエーションです。
この非日常を求め、多くの方がキャンプに出かけています。
幸いにも海、山、川、日本には魅力的な景色や遊び場にあふれています。
そんな贅沢な日本のキャンプ事情ですが、今回の記事では「河原でキャンプ」にフォーカスしたいと思います。
河原キャンプの楽しさ、遊び方、そしてちょっとした注意点、これらを覚えておくことで、より快適で安全に過ごせるでしょう。
週末は河原に出かけてみようか、この記事がそう思うきっかけになれば幸いです。

河原出てキャンプをしている人の写真

・河原でキャンプ、楽しみたいこと

まずは河原キャンプで楽しんでほしいこと、おすすめの遊びを紹介していきます。 キャンプ地に河原を選ぶのであれば、存分に楽しみましょう。

→水遊び

主に季節は夏、またはその前後の暑い時節がおすすめです。
筆者は、海なら素潜りやSUP遊びをしますが、川ではのんびり水に浸かるのも好きです。
※SUP…「Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)」の略で、ボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進むアクティビティのこと。

毎年夏、山梨県北斗市の渓流沿いでキャンプをしますが、ゴーグルを装備し川に入ると、ヤマメが沢山おり、いつも感動します。
ただしキンキンに水が冷たく、昼間から焚火をガンガン燃やして暖まらなければいけません。

渓流の写真

→川のせせらぎ

休憩中や食事中、夜のチルタイムは、せせらぎに身を任せるのもおすすめです。
音に耳を傾け、焚火を見ながら珈琲を一杯…。
といいつつ、音が気になって眠れない方は、耳栓を一つ忍ばせておくの良いでしょう。
あと、夜響く「鹿の鳴声」は割とホラーですので、動画なりで鳴き声を検索し、予習しておきましょう。

夕暮れ時のキャンプ場の写真

→料理やBBQ

料理やBBQは、河原に限らずキャンプの代表的な楽しみです。
自然の中で、料理やBBQを楽しみましょう。
筆者は面倒くさがりなので、焚火台で薪を燃やすついでに木炭を混ぜ、同時に着火させます。
片側に燃えた木炭を寄せ、焼き物の調理に、逆側は薪でスープや鍋ものを調理、なるべく管理を簡単にします。
薪のスペースを残すことで、焚火も楽しめるのでおすすめです。
夏は友人やその家族とBBQを楽しむこともあり、張り切ってあれこれ焼くのですが、ソロだと焚火の上に適当に鍋を置いて終わりです。
このようにシチュエーションごとに料理を楽しむのも、キャンプの醍醐味です。

料理の写真

#02河原キャンプ場のロケーションと特徴

この記事では、「河原キャンプ」と一括りにしていますが、実際には様々なロケーションが存在します。
「川」、「河」など、それぞれ定義もありますが、キャンプ場として利用されることの多い、2つのロケーションをご紹介します。

→なだらかな河川沿い

河原キャンプ場というと、こちらを想像する方も多いかもしれません。
ある程度、大きくなだらかな河川があり、砂地の上をゴロゴロと大小の丸い石が地面を覆っています。
大きな洲では、何十台~何百台も車が入れるような場所もあり、キャンプ場だけでなく、BBQ場として開放され、幅広く利用されます。
一方で、日光を遮るものが少なくタープが有効ですが、風が強めなので、岩場に有効な鍛造(たんぞう)ペグやステンレスペグといった、設営道具のチョイスも必要です。
車の乗り入れの際は、見逃した大きな石でバンパーや底を擦らないよう、気を付けてください。

河川沿いに車を停めてキャンプをしている様子

→渓流沿い

なだらかな河川沿いに比べると、勾配がきつく、川の流れは早め、川幅は狭いロケーションです。
また傾向として、水質が良好で冷たくなります。
大規模で、サイトごとにあまり違いがないキャンプ場というよりは、区画ごとに川沿い、森の中、と変化があるキャンプ場が多く、陽が遮られる空間もあり、体調管理もしやすいでしょう。
また山間部に位置し、標高が高く、涼しい傾向です。
清流での川遊びが魅力ですが、自然環境が豊かな為、蜂やアブ、ブヨといった虫も多めです。
気温は下がりやすく、夜は底冷えもしやすいので、夏でも銀マットは敷くなど寒さ対策が必須です。

渓流沿いに車を停めてキャンプをしている様子

#03あったら快適、おすすめアイテムはこちら!

とことん河原キャンプを楽しむべく、おすすめのアイテムをご紹介します。
全て筆者の経験からチョイスさせていただきます。
年間を通して楽しめる河原キャンプですが、夏向けアイテムが多いのはご容赦ください。

→ライフジャケット

海水に比べ浮力を保てない為、泳ぎの達者な人でも事故にあいます。
子供はもちろん、大人の川遊びにも必須です。
浮き輪があるからと思われるかもしれませんが、流れのある川で、安全装置としての浮き輪は手から離れやすいのでNGです。
遊び道具としての浮き輪と、ライフジャケットは別物と考えてください。

ライフジャケットを身に着けている男性の写真

→アクアシューズ

石、岩の上を裸足やサンダルで歩くのは危険です。 滑って転倒すれば、頭や体を強打しかねません。 また缶や瓶、貝殻などを置きっぱなしにするマナー違反者が、残念ながら存在します。 頑丈なアクアシューズであれば、危険物や川遊びも安心です。

アクアシューズの写真

→水中ゴーグル

普段、目にしない川魚やカニなどが水中ゴーグル越しに見られるかもしれません。
キレイな水の中は、美しい景色が広がっていますので、ゴーグルで覗いてみましょう。
一方でプールと違い、葉や枝、虫などの異物が勢いよく流れてきます。
目の保護としても、水中ゴーグルは有効です。

→ウォーターバッグ

ウォーターバッグは、特にオススメのアイテムです。
分厚いナイロンやポリエチレン製の円筒形のバッグですが、頑丈で水や汚れに抜群に強くできています。
子供が使うプールバッグのパワーアップ版です。
水中ゴーグルやアクアシューズ、ラッシュガードなどの濡れものを放り込み、帰ったら水道水を流し込みジャバジャバ洗え、中身とバッグをひっくり返し天日干しするだけです。
さらに水遊び中、いつでも傍らに置いておくと安心です。
入れ口を縛っておけば、浮き輪のように浮力を維持できるからです。
溺れたり流されたりした要救助者に投げることで、救命浮輪として役立つ可能性があるのです。

ウォーターバッグの写真

→虫よけスプレー・救急セット

河沿いは蚊や虫が多く生息しています。
予め虫よけスプレーやジェルを使用しておきましょう。
また転倒や異物を踏む、虫刺され、火傷など、ケガのリスクが多い環境であることを考慮し、救急セットも常備してください。

→焚火台

川の水は冷たく、体温が奪われます。
日差しだけでは、体温のリカバリーができず危険です。
焚火台で火をおこし、体を暖めましょう。
何より焚火自体をレクリエーションとして楽しむ、または料理に使うのも有効です。

焚火台の写真

→鍛造(たんぞう)ペグ・チタンペグ

岩や石のゴロタ場か踏み固められた土のサイトが多くなります。
プラスチックペグや細いペグが有効でない可能性があります。
強靭な鍛造(たんぞう)ペグやチタンペグはマストです。

鍛造ペグ・チタンペグの写真

グランドシート

地面の形状や状況問わず、擦れ・汚れ防止になるグランドシートの設置がおすすめです。 ルームテントがあるならばその保護に、ルームの無いシェルタータイプでも、シートの上に道具を置いておけば、汚れや濡れ防止に有効です。

→インフレータブル・エアーマット・コット

キレイに小石が詰まっているサイトだとしても、その上に銀マットだけで快適な睡眠はまず得られません。
インフレータブルマットやエアマット、あるいはコットを用意することで、満足感のある睡眠となります。
日常より体力を使うキャンプでは、リカバリーにより睡眠が重要です。
キャンプ後、1週間は調子が悪いそこのお父さん。
寝床は絶対に妥協しないでください。

インフレータブルマットの写真

#04河原キャンプ場での注意ポイント

楽しい河原キャンプですが、自然にお邪魔する以上、注意すべきポイントがあります。

→テントや道具を川べり近くに設置しない

なるべくテントや道具を川べりに設置しないでください。
実際、川に近いほうが遊びやすく景色も良いものです。
しかし雨や上流での天候変化、ダム放流で川はすぐに増水します。
変化に対応できず、道具が流される、サイトごと浸水する可能性も否定できません。
避難の時間が稼げるか、水位の危険がない場所を探すのがおすすめです。

→1人で川に入らない

大人・子供を問わず、川に一人で入るのは避けましょう。
泳ぎが達者でも、流れに飲まれる、深み淀みにはまる事故が絶えません。
海と違い真水は浮力を得づらいので沈み易く、即座に複雑な流れに対応するのも難しいでしょう。
必ず誰かの目が届く範囲かつ、子供は大人の手が届く範囲にいましょう。

→浅く流れの緩い場所で遊ぶ

事故を防ぐために、深みには近寄らないでください。
色が濃くなっている場所は深さが急に変わり、流れも複雑です。
浅場が広がっているかを確認(子供のひざ下など)し、皆で範囲を決め遊びましょう。
また大人は子供の下流側にいてください。

浅瀬の写真

→天候・水の変化に細心の注意を

天候が悪化しそうなら水から上がり、移動する準備をしましょう。
また水が濁れば、上流で天候が変わった可能性を考えて下さい。

05まとめ

河原は、様々なロケーションが楽しめる王道のキャンプ場です。
楽しみも多く、クタクタになるまで遊んでしまいますが、水場ゆえの増水や事故には、常に気を配って下さい。
そして夏は水遊びで体が冷えてしまいがちですし、渓流沿いでは冷え込みがきつくなります。
身体を温める方法をきちんと確保し、地面が悪い点を考慮し寝床を作る必要があります。
しかしこうした注意点は、自然を相手にするキャンプでは共通事項でもあります。
河原キャンプを楽しむために、安全にはどの準備が必要か、そういったシミュレーションを行っていただければと思います。

スタッフA8

川遊びはもちろん、川のせせらぎを聞きながらゆったりした時間を過ごすのも乙ですね♪アイテムも参考になりました!

g-105

そうじゃね!ただ、河原キャンプで過ごすときには注意点もあるからしっかり準備していこう!
hiroking8さん、どうもありがとうございました!

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