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夏の車中泊に必要なもの~初心者が快適に過ごすためのポイントとは?~

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夏の車中泊に必要なものについて紹介します。夏の車中泊は何も対策しなければ快適に過ごすことは難しいです。今回は夏の車中泊に必要なものだけでなく、どういった場所を選ぶといいか?さらにあると便利なアイテムにはどんなものがあるのか?ということや、暑さ対策しながら快適に過ごすポイントまで解説します。

#01夏の車中泊に必要なもの

スタッフA35

夏の車中泊に必要なものを教えてください!

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経験豊富な田中一馬さんに聞いてみたよ!

[執筆者情報]

田中一馬さん プロフィール写真

田中一馬さん
キャンプ歴3年、ソロキャンプを中心に行っているアウトドア系ライターです。バックパックキャンプを行うため軽量コンパクトなギアを好んで使用。料理好きなためクッカーにこだわりがあります。

X:https://twitter.com/kazu_ma_tanaka

夏の車中泊は暑さ対策が必要であり、涼しく快適に過ごすためにはポイントを押さえることが重要です。

しかし対策をしても室内とは違い、アウトドアでは周囲の環境に左右されて対応しきれないことがあります。

この記事では夏の車中泊において快適にすごすための場所選びのポイントや暑さ対策のポイントについて解説します!

記事を読めば初心者でもアウトドアでも快適に過ごすためのコツが理解できます。

これから車中泊に挑戦する方や、暑さ対策に悩んでいる方に役立つ内容なので、ぜひ参考にしてみてください!

●快適さを得るために一番重要なのは場所選び

車中泊に使用する車の写真

車中泊で涼しく快適に過ごせるかどうかは場所選びによって大きく変わります。

冷房がない屋外でも夏でも涼しく、夜には長袖が必要になるような場所が存在します。

涼しく過ごすためのポイントは以下の通りです。

① 標高が高い場所を選ぶ
② 日向のアスファルトの上で行わない

それぞれについて解説します。

① 標高が高い場所を選ぶ

標高の高い場所に停めた車の写真

避暑地として高原が利用されるように、標高が高い場所を選んで車中泊することで涼しく過ごしやすくなります。

標高が100m上がると気温が0.6℃下がるといわれており、標高差が1000mあれば6℃低下するとされています。

当初の宿泊地に到着してから標高の高い場所に目的地を変更するのは難しいので、事前に調べて宿泊場所を設定しておきましょう。

② 日向のアスファルトの上で行わない

日向のアスファルトの上に停めた車

車中泊はキャンプ場だけではなく、設備が整った駐車場や道の駅で行えるのがメリットです。

ですが、そういった車中泊スポットの多くは日陰がないアスファルト路面であり、涼しく過ごすためには適していません。

環境省の調査では日陰の路面は約32度と日向の路面は約50度と、温度差は20度近くあるため、日陰が確保できない場合は、場所を変更した方がいいでしょう。

また路面も芝生の方がおすすめです。

草が生い茂る地面は太陽の熱を反射しやすく、草が水分を蒸発させて熱を逃がしているため、熱がこもりにくくなっています。

アスファルトは太陽の光を吸収して空気をあたためてしまうため、気温が高くなり、下がりにくくなってしまいます。

●車中泊に必須の道具

車中泊の準備を終えた車

車中泊にとって一番重要なのは睡眠に関わる道具です。

宿泊すること自体が車中泊の楽しみですが、移動時にさまざまな飲食店やスポットをめぐるのも楽しい時間です。

睡眠不足になってしまっては活動的に動くことができなくなり、1日が無駄になってしまう可能性があります。

せっかくの休日を楽しみつくすために、車内でも快適に眠れる装備を整えておきましょう。

●車中泊はマットが重要

車中泊に使用するマットの写真

季節を問わず車中泊にはマットが重要です。

凹凸のある車内で寝るためには、ウレタン入りで自動膨張するインフレータブルマットや空気注入式のエアーマットが適しています。

車内の凸凹を荷物で埋めている様子

これらのマットは内部の空気層により厚みが生まれるため、フルフラットにならない車内でも空間を埋めて寝やすくしてくれます。

フルフラットにできる仕様の場合は、空気注入式ではないクローズドセルでも問題ないです。
※クローズドセル…空気を入れる必要がなくパッと広げるだけで使用可のもの

ベアーズロックのインフレータブルマットも厚みがあり、車中泊にピッタリなのでおすすめです。
商品ページ

●寝袋も化繊の方がおすすめ

化繊の寝袋の写真

車中泊における寝袋は使用温度がマッチしているものなら羽毛でも化繊でも問題ないですが、ダウンの場合、羽毛が抜けて車内が散らかってしまうことがあります。

また車内はテントより通気性が悪く湿気がたまりやすいため、羽毛より湿気に強い化繊の方が車中泊環境に適しています。

ただ化繊はかさばりやすいため、車内スペースに余裕がある場合は、化繊の寝袋の方がおすすめです。

ベアーズロックには化繊の寝袋のラインナップが豊富なので、車中泊用の寝袋を探している方は利用してみてください。
商品ページ

●車中泊にあると便利なアイテム

車中泊にあると便利なアイテム

快適さに関わる車内にするためには以下のようなポイントがあります。

① サンシェードやバグネット(車用の網戸)を使う
② 電源を利用して家電を使う
③ 車の快適性を上げるためにカスタムする

それぞれについて解説していきます。

① サンシェードやバグネットを使う

サンシェードを使っている様子

サンシェードがあれば太陽光をさえぎることができるので、車内の温度を上げずに夜を迎えることができます。

夏場に多い虫を寄せ付けることなく、窓を開けて換気ができるバグネット(車用の網戸)の利用もおすすめです。

車中泊グッズを活用して、さらに快適性を高めましょう。

② 電源を利用して家電を使う

ポータブル電源の写真

ポータブルクーラーやサーキュレーターを利用して快適さをアップさせるのも有効な手段です。

コンセントやポータブル電源があれば便利な家電が使えるので、エンジンを切った車内を冷やしたり空気を循環したりすることが可能です。

車載冷蔵庫の写真

車載冷蔵庫を用意すればクーラーボックスより飲み物の冷たさをキープしやすくなるのでとても便利です。

ポータブル電源の出力が1500Wあると、ほとんどの家電製品を動かすことができるので導入の目安にするといいでしょう。

③ 車の快適性を上げるためにカスタムする

天井部分に断熱材を追加した車内の写真

重りを貼り付けて振動を軽減する施工や断熱材を入れて、静音性を上げたり外からの熱を車内に伝わりにくいようにしたりするのもひとつの手段です。

加工が必要なため車の整備が自分でできるような方におすすめの方法です。

また窓に取り付けられる換気扇をPCファンから自作して、利用している方もいます。

車自体を車中泊に適した形にすれば、道具の準備が減り旅が楽になります。

DIYが得意な方は挑戦してみるといいかもしれません。

●一晩過ごすのが難しい場合のためにテントやハンモックを用意する

タープやハンモックの写真

車中泊してみたものの、暑くて寝られないという場合に備えてテントやハンモックを用意しておくと安心です。

使用できるかどうかは環境によって限られる場合がありますが、アスファルトの場所でなければテントを利用できるでしょう。

木が3〜5m程度の間隔で生えている場合にハンモックは設置可能であり、とても風通しがよく、快適に寝られるのでおすすめです。

車載しても邪魔にならないようなコンパクトなものを選ぶのがおすすめです。

●車中泊をしてみた結果感じたこと

車中泊をしている様子

実際に車中泊を行ってみて感じたことは以下の通りです。

● 外と気温差がある
● 防音性が高い
● 安心感がある

普段はテントやハンモックを利用してキャンプを行っていますが、車中泊は周囲の音が聞こえにくく、いつものキャンプより静かに感じました。

車内は動物や他のキャンパーの声や足音が気になる方にとっては安心感があり、過ごしやすい空間だと思います。

気密性が高い分、外気温より車内は気温が高く感じるため、夏の車中泊の場合は、かなりの工夫が必要でしょう。

車中泊のメリットとして、キャンプ道具をさほど必要とせずに宿泊できるので、初心者の方がキャンプに挑戦する際に適していると感じました。

またキャンプ場以外でも宿泊できるため、場所選びがしやすい点も魅力です。

#02 まとめ

車中泊をしている夜の写真

夏の車中泊は冬以上に快適にするための工夫が必要です。

特に涼しくて快適な宿泊場所選びが重要なので、記事内で紹介した場所選びのポイントを参考にするといい場所が見つかるはずです。

これから車中泊に挑戦する方は、記事の内容を参考に挑戦してみてください。

スタッフA20

すでに持っているものもあったけど、まずは持ち物を見直したり車内もカスタムしてみようと思います!

g-093

そうじゃね!あとは標高が高い所を選べばバッチリじゃね。 田中一馬さん、どうもありがとうございました!!

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