冬の防災グッズに寝袋がいるのか、いらないのか、結論を導きました。防災グッズで寒さ対策に寝袋を用意するかどうか迷う方もいらっしゃるのでは。ないよりはあった方がいいのでしょうが、イマイチその必要性がはっきりしません。そこで、避難するときのことを想定し避難所の備蓄を調べ、寒さをしのげるのか、寝袋が要るのかどうか結論を出しました。
もくじ
冬の防災グッズとして寝袋はいる?いらない?
防災グッズに寝袋はいるのかな?いらないのかな?
結論を言ってしまうと寝袋はあったほうがいいよ。
結論:寝袋は要る
・部長の考え
災害の状況によっては避難するのはほんの一時だけかもしれません。また、寝袋を持ち出すにしても他の荷物との兼ね合いや、小さな子供がいて手いっぱいで実際には寝袋を持ち出す余裕がない、という理由などでいらないと思うかもしれません。
しかし、いざ真冬に避難所や車の中、停電して物が散乱した自宅で一晩過ごさなければならない状況になると暖かさを確保するのは難しく、他に手段があるかどうかといえば恐らくないといえるでしょう。
ということで、寒さの備えに寝袋を用意しておきましょう。
自治体の防災備蓄を調べてみた!
実際に冬の避難所へ行ったら寒さ対策が十分なのか調べてみよう。
ゴリラキャンプ部がある広島市の避難所の備蓄状況をCHECK!
【引用元】広島市防災情報サイト > 1備蓄状況 >防災備蓄倉庫を整備している指定避難所PDF より
https://www.city.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/235890.pdf
備蓄倉庫がある避難所の一覧が見られるね。どうやら各地の学校や公共施設にそれぞれ500人分または200人分を保管しているようだね。!
しっかりと備えてあるんですね。
ただ、これはあくまで「備蓄倉庫がある」避難所一覧で、全部の避難所に防災備蓄があるわけじゃないみたい。
あとは市の「防災センター」や「大型備蓄倉庫」に保管しているみたいです。
■避難所の備蓄倉庫の中身を見てみた
次にどんなものが備蓄されているか見てみよう。
何があるかな~
【引用元】広島市防災情報サイト > 1備蓄状況 >防災備蓄倉庫を整備している指定避難所PDF より
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/saigaiinfo/17844.html
いちおう寒さ対策に保温シートやアルミシート、毛布があるみたいだね。
だけど1人1点ずつあるわけじゃなさそうですね。
ちなみに、広島市の場合は非常時には以下のように物資が供給されることになっています。
“広島市が行う物資の備蓄は発災直後の1日分としており、2日目は広島県から、3日目以降は協定を締結している政令市等からの救援物資や民間企業等から調達した物資を供給することとしています。”
【引用元】広島市防災情報サイト > 3備蓄物資の種類と数量 > 備蓄物資一覧PDF より
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/saigaiinfo/17844.html
非常時の仕組みはキチンと整備されていますけど、自分で用意したほうが確実ということですかね。
そういうことだね。
このように避難所の備蓄には寒さ対策の防災グッズが含まれています。しかし、数量はそれなりにあるとはいえ、それぞれ1人1点が確保されているわけではなく、服装や環境によっては暖かさを確保するには十分ではないことも考えられます。また、自治体HPでも救援物資がすぐに届かない可能性を注意喚起しているので、これらの状況から判断すると自分で寒さに備えた防災グッズを用意しておく方が安心できるといえます。
状況によっては、備えていた寝袋を持ち出すことが難しいこともあるかもしれませんが、
⇒ 冬の防災グッズは寒さ対策として寝袋を用意しましょう!
★防災におすすめの寝袋
冬の防災用の寝袋は限界温度※-15℃ぐらいのもの(初冬ぐらいまで快適に使える寝袋)がおすすめです。このクラスの寝袋であれば暖かさと持ち運びのしやすさが両立していて防災に向いていると言えます。
※限界温度=ダウンジャケットなど厚手の服を着込んで使用することはできますが、長時間の睡眠には適応しない温度域のこと。
快適温度=薄着で寝袋に入っても快適に眠れる温度域のこと。
詳しくはこちらからご覧ください
【参考資料】今回の記事は広島市を参考にしました。
広島市『防災情報サイト
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/saigaiinfo/17844.html
※防災への取り組みは自治体によって異なるようです。ぜひお住いの自治体を調べてみてください。