冬の北海道での車中泊の体験談をお届けします。今回旅に出発されたのは3年前北海道に移住した楓さん。真冬に憧れのキャンプ場へ行くのを目的に総距離2,000km以上に及ぶ旅の一部の様子を覗いてみました。ペットのフェレットのこじろう君も雪に大興奮したり、名物料理を食べに寄ったり、読んでいるとまるで一緒に旅している気分になれますよ。
冬の北海道で車中泊の旅
冬の北海道の車中泊の旅ってどんな感じなんですかね?
自然を満喫しながら美味しいものを食べれるとこが魅力よ!
今回は楓さんに聞いてみたよ!
楓さん
アウトドアが大好きな楓です。
車中泊をきっかけに自然の魅力に気付き、「疲れたときは景色のいい場所でコーヒー」がルーティーンになっています。
キャンプの好きなところは、しがらみがなく自分のやりたいことをとことんできるところです!
彼と共に2人で函館へ移住してきた楓です。
車中泊で東日本を旅しているとき、「ご飯美味しい!自然がきれい!」と感動し、3年前に函館へ引っ越してきたのですが。
まだまだ北海道周れていないね?せっかく北海道に移住したのにもったいない!
いつ行くの?今でしょ。
こんな感じで急遽、真冬の3月に北海道計2,000km以上の車中泊旅がスタートしました。
何と言っても、目玉は帯広市にある「スノーピーク 十勝ポロシリ キャンプフィールド」。
有名なアウトドア用品メーカーが運営するキャンプ場。
しかも、北海道にあるなんて、絶対自然の中でゆったりぼ〜っとできるはず。
わくわくしながらの車中泊、スタートです。
真冬の車中泊旅!帯広市の道の駅で起床
北海道を巡る車中泊旅の途中で、「スノーピーク 十勝ポロシリ キャンプフィールド」に行くことになった私たち。
前日に、帯広市の「道の駅おとふけ なつぞらのふる里」で車中泊をしました。
こちらは、朝5:00に目が覚めて、外に出たときの風景。
きれいすぎる…と思いながら車内に戻り、二度寝をします。
こちらの道の駅では、地元の野菜やお肉、チーズにカレーなどなど、美味しそうなものがたくさん揃っていました。
例えば、十勝産小麦100%のパンを作り続けている「満寿屋商店 みちます」。
中からチーズがとろっと流れるパンが絶品です。
茶屋「CHA-YA GREEN」では、希少価値の高い地元の小豆をふんだんに使った大福を購入しました。
豆の旨味がとことん感じられて、大福好きの彼もご満悦です。
キャンプ場で食べるお肉を購入し、名物の豚丼を食べに行きます。
まずは帯広名物の豚丼を実食
帯広に来たからには、絶対食べておきたいものがありました。
それは、帯広名物「豚丼」!
1993年にうな丼の甘辛いタレからインスピレーションをうけ、誕生したこちらの名物。
醤油ベースの甘辛いタレが旨味たっぷりの豚肉とからんで、ご飯がとにかく進むらしいです。
実は、以前関東から函館に引っ越してきたとき、北海道の豚肉の柔らかさと美味しさに、とっても感動したんです。
帯広は、そんな北海道の中でも有名な豚の産地。
期待大で30分前に、ぶた丼専門店「ぶた丼のとん田」の駐車場に着きました。
私たちが訪れたのは平日のランチでしたが、30分前にもかかわらずたくさんの車が停まっていたので、できるだけ早く向かうのがおすすめです。
こちらが、「ぶた丼のとん田」のメニューです。
ミシュランガイド北海道2012特別版、2017特別版にて選出されているお店と知って、入る前からにやにや。
実は、あまりお肉の脂身に強くないので、オニオンのせを頼もうとしたのですが、バラ肉のみの提供だそう。
「せっかく来たんだし!」とロース・バラ盛り合わせを注文しました。
柔らかそうなお肉ど〜ん!
写真で伝わるかわからないですが、本っ当にお肉の量が多いんです。
普段のランチではこんなにお肉を食べないので、思わず「ふふっ…」と訳の分からない笑いが込み上げてきます。
口に入れるとうま~!!!
炭火で焼かれた豚肉に甘辛いタレが合わさって、すいすい食べられちゃいます。
途中で山椒をかけたり、たくあんをかじったりしながら、あっという間に完食。
お腹いっぱい幸せな気持ちでお店を出ました。
雪の中キャンプ場に到着
腹ごなしもできたので、いよいよ本日のメインスポット「スノーピーク 十勝ポロシリ キャンプフィールド」へ向かいます。
3月の寒い時期でしたが、嬉しいぐらいのすっきりとした天気!
北海道らしいこの広々とした感じ、良いですね〜。
周り一面雪景色で、誰もいなくて、なんだか特別な気持ちになります。
帯広では、よくこんな景色も見ました。
木で他の畑と分けているのかな。
真偽は謎ですが、圧巻できれいです。
さて、車を走らせて今日のお宿に到着しました。
雪で覆われていて、最高に素敵。
キャンプオフシーズンの冬なので、私たちの他にお客さんは1組だけみたい。
北海道ならではの大自然を、満喫できるなんて贅沢ですね〜。
実は、こちらのキャンプ場では貸し切りプライベートサウナも用意されていたのですが。
ちょうど私たちが訪れたときは、準備期間だったようで入れませんでした…。
薪ストーブを使用した本場フィンランド式のサウナで、“熊の巣”がコンセプトになっている内装が可愛かったのに残念…!
2024年3月1日(金)から予約&運用開始しているそうなので、また行きたい!
フェレットとお散歩&スイートポテトで一服
さて、サイトに着いたので、まずはフェレットさんとお散歩です。
フェレットのこじろう君。
雪に大興奮して、しっぽが逆立っています。
かわいい。楽しそう。かわいい。
今、写真を見て気が付きましたが、こじろうは確実に雪をなめていますね。
やめなさい。
フェレットさんが十分エンジョイしたところで、私たちも一服します。
じゃじゃ〜ん!
「クランベリー本店」のスイートポテトとコーヒーです!
クランベリーは1972年に帯広で創業された老舗洋菓子店で、Googleマップの口コミ件数はなんと約2,000件。(2023年3月時点)
しかも星4.3と高評価。
そんなお店の看板商品がスイートポテトとあれば、スイートポテト好きの私としては、「絶対キャンプ場で食べたい!」となる訳で。
温かいコーヒーとぱくり。
さつまいもの自然で上品な甘さと中に入っているクリームが合わさって、非常に幸せを感じます。
ずっしりと大きめのスイートポテトでしたが、2人であっという間に完食しました。
コーヒーと共にゆっくりお仕事
おやつを食べ終えたので、夜ごはんまではお仕事をします。
私たちは2人ともフリーランスなんですが、お仕事するときはいつも家。
自然いっぱいのところで、澄んだ空気を目一杯楽しみながら仕事をしたら、きっとすごくわくわくするはず。
再度コーヒーを沸かします。
やっぱり仕事のお供はホットコーヒーに限りますね。
焚き火がきれい。
お隣さんもキャンプ場に到着しました。
暖房付きのキャンピングカーが羨ましいですが、この冷たい空気の中、焚き火の灯りだけでの~んびり時間を楽しむのが冬キャンプの醍醐味なんです!
ゆったりした気持ちでパチパチと仕事を進めていたら、いつの間にか夜ごはんの時間。
夜ごはんは炭火ステーキ丼!そしてハプニング
夜ごはんは、道の駅で買った地元の牛肉を炭火で焼いたステーキ丼です。
まだ、お昼に食べた豚丼が確かにお腹に居座っていますね。
若干の重みを感じつつ、焼き始めるとよだれが出そうなほど良いにおい〜!
わさびを添えて完成!
ちょっと美味しさが伝わりづらい写真ですね。
でも、これが本当に絶品で!
お肉を噛むほど、じゅわ〜っと甘い旨味が口いっぱいに広がって、最高でした。
さて、そろそろキャンプ場のシャワーに入りに行こうかな〜と思っていたら、スタッフさんがこちらに走ってきまして。
どうしたんだろう?と思っていると、「車がスタックしたので一緒に押してくれませんか?涙」とのこと。
北海道は雪が積もるので、タイヤがはまって前にも後ろにも進まなくなる「スタック」が起こりやすいんですよね。
スタッフさんは2WDの車だったからか、アクセルを踏んでもタイヤがスリップして全く動きません。
3人で一生懸命車を押しましたが、びくともせず。
結局先に帰った先輩へ電話してみるとのことで、私たちはサイトに戻りました。
後で見に行ったときは車がなくなっていたので、ほっと一安心。
皆さんも、雪の降る場所で冬キャンプをするときは4WDの車で向かうと良いかもしれません。
車内でゆっくりアニメタイム
シャワーへ入りに行くと、洗濯機と衣類乾燥機を発見!
1週間程の車中泊真っ只中なので、ありがたいな〜と思いながら溜まった洗濯物を洗いました。
熱いお湯でぽかぽかに暖まった後は、車に戻ってアニメタイムです。
すごいでしょ〜!
当日、写真を撮るのを忘れてしまって後日撮影したのですが、こんな感じでプロジェクターを使って、いろいろな動画を楽しんでいます。
寝るときは、スクリーンを上げて、板の上に布団を敷いて寝ます。
ちなみに、ベッドは机代わりにもなるように作っているので、車内で仕事ができたりご飯を食べられたりするんですよ〜。
ゆったりアニメを観て、のんびりしていたら、もう夜も遅い時間。
明日を楽しみに就寝しました。
朝はヒョウ&雷にびっくり
朝、ドドドっという音で目が覚めると、なんとヒョウが降っていました!
机や椅子はまだ外に出していたので、大急ぎで片付けていると、ゴロゴロ〜っ!という雷の音が!
予報では、こんな天気じゃなかったはずなのに!
お隣さんは一足早くお帰りになられていて。
私たちもダッシュで支度を済ませます。
最後はびっくりの天気でしたが、とっても素敵な時間を過ごすことができました。
もたれたお腹に優しいランチを食べにいく
キャンプ場を出た後、とりあえずご飯を食べに行くことに。
昨日は、お肉三昧の一日だったので、満場一致でお腹に優しいランチを探します。
そこでヒットしたのが、「帯広畜産大学生協食堂」。
主菜や副菜などのいろんな小鉢が用意されていて、食べたいものを食べたい分だけ取り、お会計するシステムです。
帯広にある畜産大学の食堂なんて、絶対美味しいに決まってるじゃん!ということで、大学生に混じってお邪魔してきました。
ご飯・豚汁・副菜2つで、なんと300円台!
しかもお茶もついてくる。
レジで、あまりのコスパの良さに「えっ!?」と声をあげてしまいました。
もたれたお腹に染みわたる温かいご飯。
なんだか涙が出るほど美味しかったです。
次の目的地へGo~!
ほっとするようなご飯で心とお腹を満たし、次なる目的地「釧路」へ向かいます。
帯広での冬キャンプは、北海道の食と自然をとことん肌に感じた最高の時間でした。
絶品豚丼・憧れのキャンプ場・炭火ステーキ丼・学食のおばちゃん特製ランチ。
身体の中まで澄んでいくような空気の中、ゆったり過ごす冬キャンプ。
皆さんもぜひ試してみてください♪
美味しそうなものが次々に出てお腹が空いてきました!あと、こじろう君がとってもかわいかったです!
そうじゃね!車内でゆったりするためのシアタールームも最高だったね。楓さんどうもありがとうございました!!