キャンプでの虫除け対策についてまとめました。キャンプやアウトドアでつきものなのが「虫」。できれば遭遇したくないものの避けては通れませんよね。今回はキャンプ歴8年のファミリーキャンパー、東京ビッグブッダさんに虫の種類別に虫除け対策を教えてもらいました。これからキャンプに行く予定のある方虫除け対策もお忘れなく!
もくじ
キャンプに虫はつきもの!
キャンプに行きたいけど虫が苦手……
こちらが虫の種類別、最強虫除け対策です!
東京ビッグブッダさん
歴8年のゆるゆるファミリーキャンパーです。温泉の近くにあるキャンプ場が好物。トレイルランニングに挑戦中で、早く起きた朝はこっそり寝袋を抜け出して山を駆け巡ります!
キャンプといえば、「BBQ!焚火!!川遊び!!!」、「呑んで、歌って、最高!」というのは、キャンプブームもありみんなが知るところになりましたが、もう一つこれからの季節につきものなのが「虫」。世の奥様方の悲鳴が聞こえてきそうですが、避けては通れないまぎれもない事実。今回はそんな虫についてのお話です。
虫の種類別傾向と虫除け対策
「キャンプに行くとよくいる虫は?」と聞けば、「蚊」・「虻(アブ)」が思いつく方が多いと思いますが、それ以外にも「蚋(ブヨ・ブユ)」・「蜂」・「毛虫」なんていうのに遭遇することも多いです。それぞれの虫に合わせた特性がありますので一つずつ見ていきましょう!
・「蚊」
最初に思い浮かぶのは「蚊取り線香」という人が多いはず。でも、知っていますか?通常タイプの蚊取り線香の有効範囲は、「2~3m」と言われています。予約サイトに多い10㎡弱の広さだと約4個を常につけていないといけません。しかも、少し風の強い日だとせっかくの有効成分もどこへやら。「なんだか意味ないなぁ」なんてことも。さらにもう一つ気を付けなければならないのが、隣のサイトへの臭い。風向きによっては常に蚊取り線香の煙が隣のサイトへ行ってしまいます。クレームにつながることもあるので要注意。
家では、「蚊がいなくなるスプレー」を使っている人も多いのでは?これは、テント内でも効果大!夜耳元で「ぶ~ん」なんて聞こえたら嫌ですよね。テントを立てたらすぐに「シュッ」とやっておけばそんなことも防げるはず。コバエや名もわからない小さな虫も退治してくれるのでおススメです。
引用:KINCHO
屋外で使っている人が多い「虫よけスプレー」。これは使い方に工夫が必要だって知っていますか?意外に知られていないのですが、このスプレーは「臭い」で蚊を寄せ付けなくしているのではないのです。塗ることで虫から見えなくなる「透明人間効果」で虫から体を守っています。だから、「シュッ」とひとふきした後にまんべんなく体に塗り広げることがコツになります。ぜひ、やってみてください。効果が変わってきますよ!
・「蚋(ブヨ・ブユ)」
アウトドア派の人なら一度は刺されたことがある「蚋(ブヨ・ブユ)」。刺されたところが一週間以上痛痒くなることもしばしば。本当に厄介な虫ですよね。絶対に刺されたくない!と思っている人も多いはず。子どもが刺されると掻きつぶして「とびひ」になってしまうことも多いので気を付けてください。刺されてから症状が強く出るまでに半日から一日程かかることもある上、小さい虫で目視が難しいので、予防的対策を早めにすることが大切です。
定番の忌避剤は、「ハッカ油」。スーッとする肌感が夏の暑い日に気持ちがいいので、体に塗るのもいいのですが、ここで気を付けなければいけないのは、肌の弱い方は薄めるということ。100mlの水に10~20滴程度のハッカ油を入れて作りましょう。油と水で分離するので、使用前に必ずよく振ることを忘れずに。また、サイト内に振りかけておくのも効果があります。ハッカ油は、臭いで忌避効果を発揮する上に「蚋(ブヨ・ブユ)」は比較的低い高さで飛ぶので、地面に塗っておくと一定の効果を発揮します。
一般的な虫よけスプレーにも有効害虫欄に「蚋(ブヨ・ブユ)」の文字があるものもありますが、最後のほうに載っていることがほとんど。「ほんとに効果あった?」なんてことも多いのが今まででした。しかし、この商品は待ちに待った蚋(ブヨ・ブユ)対策に特化した商品!おススメです!!
引用:BUGPROTECTOR
・「蜂」
刺されると命にかかわることもある「蜂」。キャンプ場にも日常的に出てきます。サイト内に頻繁に現れる際は、管理人さんに場所を変えてもらうのが一番の得策だと思います。蜂はつぶしてしまうと体液の臭いに引き寄せられて仲間たちが集まってきてしまうので殺虫剤が一番良いのですが、キャンプ用に準備するのもちょっともったいないですよね。忘れてしまった際も管理人さんに声をかけてみましょう。蜂は管理人さんにとっても嫌なものなので、貸してくれると思います。
・「虻(アブ)」
「アブに刺された」なんて言うことが多いですが、実際は「アブに咬まれた」が正しい言い方。アブが咬むのは、血を吸って栄養を得るためなので、しつこく追ってくる傾向があり厄介です。水場の多い場所に生息するので、湖や川沿いなどは要注意。瞬間的な強い痛みで、咬まれるとすぐに気づきます。流水で洗い流し、冷やすと症状が軽く済むことが多いので、面倒くさがらずやりましょう。ひどくなると2~3週間腫れと痛みが続いてしまいます。咬まれたときに血がにじむように出ていたらアブ、血がたれるように出ていたらブユ(ブヨ)の可能性が高いです。
予防は、虫よけスプレーがマスト。蚊とアブは同じ製品でカバーできることが多いので、表記を確認してから買いましょう。また、赤と黒の色によって来る習性があるので、洋服の色には気を付けたほうがいいです。
・毛虫
見た目が気持ち悪く大嫌いな人も多い「毛虫」。意外と毒がない種類も多く判断が難しいのが特徴です。一番は触らないことなのですが、風で飛んできた「毛」で症状が出ることもあるので、近づかないということも意識しておきましょう。ツワモノになると割りばしで挟んで駆除したりする人もいますが、真似をしないのが無難です。種類ごとに好きな木が決まっていて、一か所に大量発生する傾向がありますので、見つけた場合は管理人さんに要相談。
大量発生した場合は「駆除」が第一選択になるので、すぐには改善が見込めません。サイトの移動を申し出るのが近道です。
カブトムシ・クワガタ虫
男の子のあこがれ「カブトムシ」・「クワガタムシ」。対策ではなく、捕獲の方法をご紹介。材料は、ストッキング・バナナ・焼酎またはカルピス(+イースト・砂糖があればベスト!)。バナナを2センチほどにちぎって、そのほかの材料とボールなどに入れて混ぜます。2時間ほど常温で発酵を促した後、バナナをストッキングに入れて適当な木に縛り付けます。明けがた4時ころに見に行くと吸い寄せられるようにカブトムシやそのほかの虫がいることでしょう。ストッキングがなければ直接木に擦り付けてもいいのですが、必ず掃除をして帰ってくださいね。この方法で捕まえられない場合はそのキャンプ場にはカブトムシ・クワガタムシがまだいないということだと思われるので、あきらめましょう。
引用:Pixels
絶対に虫は嫌!という人は・・・
正直なところ全く虫がいないキャンプ場というのはほぼあり得ません。唯一冬の雪上キャンプぐらいでしょうか。ただ、虫が少ないキャンプ場の条件というのはあるので、ご紹介します
- ① 標高の高いキャンプ場
一般的に標高1,000mを超えると蚊がいないといいますが、その他の環境にもよるので、目安の一つと考えていただいたほうがいいです。ただ、少ないのは確かです。蜂は少し低く1,200m前後では、普通に見られ、ブヨやアブは1,500mでも元気に生息しているケースが多いです。 - ② 水場が少ない
蚊・ブヨ・アブ、みんな水場を好みます。湖・川・沼地などを避けると遭遇の回数を減らせるでしょう。 - ③ 広い芝生のサイトがある
直射日光は虫にとってもつらいもの。木陰よりもだだっ広い芝生の中に陣取ったほうが、刺されることが少なく済むでしょう。 - ④ 芝生よりも砂利
寝心地は悪くなりますが、さらに虫が少ないのは砂利のサイトです。相対的にアリが多く感じられるのが、唯一の難点でしょうか。
以上、キャンプにおける虫対策でした。 我が家は、蚊・ブヨ・アブと経験済みで、なぜかそれぞれに家族内で担当(刺されやすい人)が決まっています。どの虫に好かれても嫌なもの。万全の対策をした上で楽しいキャンプをお楽しみください!!
これで虫除け対策はバッチリ!