避難所の寒さ対策や防災におすすめの寝袋とインナーシュラフについて解説します。避難先は十分な暖かさが得られないかもしれません。そんなときは寝袋とインナーシュラフが効果的です。アウトドアに馴染みがない方にも分かりやすいように、防災のための寝袋とインナーシュラフの活用方法をまとめました。
もくじ
防災の寒さ対策に寝袋とインナーシュラフが有効な理由
寝袋とインナーシュラフも防災グッズとして用意するんですか?
この2つは寒さ対策に有効なアイテムなんよ。
避難所になる体育館の冬は寒いけぇね。
防災の寒さ対策に寝袋とインナーシュラフが有効な理由
・あたたかい
寝袋はその名の通り「袋」形状で、身体全体を包み込む構造になっています。これにより、熱を逃がさず、暖かさを保持してくれるので寒い環境での使用に向いているといえます。インナーシュラフも寝袋と同様に袋形状になっています。薄いフリース生地でできているので毛布よりも軽く、それでいてしっかりとした保温力を発揮します。
・持ち運びしやすい
寝袋もインナーシュラフも基本は自宅から持ち出して使用することを前提としているので、持ち運べるようコンパクトに設計されています。使用しないときは専用の収納袋に入れますので、緊急時のときもすぐに手に持ち、あるいはバッグに括りつけて持ち出すことができます。
・簡単に使える
寝袋を使用するときは収納袋から取り出して広げるだけです。袋形状である寝袋は布団でいう掛け布団と敷布団が一体となっているので、避難先で寝床が整えられていない状況でもサッと広げて横になり休むことができます。
また、避難所以外では、地震などで自宅の部屋で物が散乱してしまったときでも、片付けを少しだけすませば、狭いスペースでも広げて寝ることができます。
寝袋とインナーシュラフの基礎知識
寝袋になじみがない人は多いと思います。
そうだね。知らない人もいるはずだから簡単におさらいしよう!
【寝袋】
・使い方
寝袋の外観はこのような感じ。収納された状態から床に広げて、ファスナーを開けて入って寝ます。
(封筒型の場合)
(マミー型の場合)
マミー型と封筒型、見た目は違いますが、写真のようにファスナーを開けて寝袋に入り、ファスナーを閉じて眠るというのは同じです。
・中身
寝袋の中身は布団と同じように、羽毛と化学繊維のものがあります。羽毛は軽く、化繊はクッション性があるのが特徴です。
・外観
防災用の寝袋は秋ごろまで対応しているもの、場合によっては冬用のものがおすすめ。
おおまかな目安はこのぐらい。
| 秋まで使える | 冬用 | |
|---|---|---|
| 羽毛 | 30,000円ぐらい | 50,000円~ |
| 化繊 | 5,000~10,000円 | 17,000円ぐらい |
【インナーシュラフ】
・価格
| 目安価格 | |
|---|---|
| インナーフリース | 2,000円ぐらい |
| ボアフリース | 3,000円ぐらい |
寝袋とインナーシュラフの活用方法
どんなときにどんな寝袋が向いているか知りたいですね。
シーン別におすすめ寝袋をピックアップしてみたよ。
■シーン別おすすめの寝袋
①避難所へ避難するとき
封筒型-6℃
春から秋の使用に適した封筒型寝袋。
避難所へは徒歩での移動を余儀なくされることが想定されます。その場合、ある程度コンパクトであることが望ましく、比較的軽量で小さくなくこのクラスの寝袋が適しています。
※寝袋の商品名に記載の温度は限界温度といわれる温度で、ダウンジャケットなど厚手の服を着込んで使用することはできますが、長時間の睡眠には適応しない温度域です。目安として限界温度に10℃~15℃ぐらい加えた温度が快適に使用できる温度の下限となります。
封筒型-15℃
初冬ぐらいまでの使用に適した封筒型寝袋。
避難所(屋内)での使用であれば、毛布類を併用すれば冬の使用も可能。真冬用の寝袋は大きすぎるので、冬に避難する際に持ち運ぶことを想定する場合はこのクラスの寝袋が適している。
②自宅に留まるとき
マミー型センタージッパー-34℃
冬場に停電したり、地震などで物が散乱したりして布団で寝られないときはとにかく保温力が高い冬用の寝袋がおすすめです。マミー型が窮屈そうだと思ったら封筒型を選ぶのも良い。封筒型を選ぶ場合は毛布やブランケットも用意しましょう。寝袋の温度帯は-30℃クラスが良いですよ。
③車中泊・雪の立ち往生
マミー型センタージッパー-34℃・またはマミー型センタージッパー-15℃
雪国では急な降雪で車やトラックが立ち往生して道路を塞ぎ、数時間から数十時間にわたり車内に閉じ込められることがあります。そのために、冬の間は寝袋を車内に常備しておくのがおすすめです。車内に置くのでそれほど大きさを気にする必要はありません。真冬用の保温力が高い寝袋があれば安心できます。
■インナーシュラフの使い方
①寝袋の中に入れて使う
一般的な使い方。寝袋の内側に入れて人の肩の位置まで入って保温力を高めます。寝袋が夏用しかない場合でも、インナーシュラフを併用すると冬でもある程度寒さがしのげるので用意しておくのがおすすめです。
②顔のまわりに巻く
寝るとき顔や首のまわりが寒いという場合に効果的な使い方です。顔のまわりに巻くと冷気の侵入をほぼ防ぐことができます。
③足元に使う
寝るとき足先は寒さが残りがちです。インナーシュラフを足元に巻けば暖かく寝られます。とくに冷え症の方に効果があります。
④ポンチョのように
紐やベルトが1本あればできる使い方です。インナーシュラフを逆さまにして、ファスナーがある方を体の前側に向けてファスナーを半分ぐらい開いて着るとポンチョのように使うことができます。防寒着が足りないときはこんな風に使うことができます。
こうしてみると、防災の寒さ対策に寝袋とインナーシュラフを用意したほうがいいことがわかりました。
















