コンパクトで多機能なキャンプ料理の道具を紹介します。キャンプで料理の経験を重ねるとレシピにこだわったり、道具にこだわったり、もっと便利で良いものはないかと思うことがありますよね。ただ、一方でこだわりだすと道具が増えて悩みも増えたりもします。そこで、コンパクトで多機能な本当に役立つ料理道具をキャンパー田中さんに教えてもらいました。
「コンパクト」「多機能」なキャンプ料理道具で快適野外料理!
最近はキャンプでする料理が楽しくなってきたんだけど、道具が増えちゃって大変。
コンパクトで使い勝手がいい料理道具を教えてもらいましょう!
田中一馬さん
キャンプ歴3年、ソロキャンプを中心に行っているアウトドア系ライターです。バックパックキャンプを行うため軽量コンパクトなギアを好んで使用。料理好きなためクッカーにこだわりがあります。
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キャンプにはさまざまな目的がありますが、私のキャンプの目的は自然の中で料理を楽しむことです。
そのためにキャンプ料理道具は欠かすことができません。
なぜなら、現地の食材を道の駅などで調達し、山や森の中で調理することに自由と楽しさを感じているからです。
しかし、キャンプをはじめた時は経験と準備不足から道具を持ってきていないことが多く、
「この料理を作りたいけど、道具がないからあきらめよう…。」
ということが良くありました。
というのも、バックパックに荷物を入れて移動しキャンプをする「バックパックキャンプ」を中心に行っており、持ち運べる荷物に制限があるため使う予定がない道具は持っていけないのです。
そのため、いつも必要最小限のものしか持っていませんでした。
ある日、失敗を繰り返しながら私は気付いたのです!
「コンパクトで、多機能なキャンプ料理道具」を揃えれば、いつでも道具を持ち運べて好きな料理が作れるということに!
その考えをもとに道具を集めた結果、実際に使って便利だったものを、この記事でお伝えしていきます。
持ち運びやすく、多機能なキャンプ料理道具を実際の料理風景とともに紹介し、
私が大自然の中で、お気に入りの道具に囲まれ一人でニヤニヤしながら料理を楽しんでいる雰囲気も伝えたいと思います(笑)
バイクに乗りツーリング先でキャンプする方や、電車やバスなどで徒歩キャンプする方に特に役立つ情報だと思います。
この記事を読めばキャンプがより一層楽しめるようになるはずです!
ぜひ参考にしてみてください。
「スタッキング」されたクッカーの中に入るものを選ぶ
まず、いろいろな道具を紹介する前にクッカーの「スタッキング」について説明しておきます。
スタッキングは食器を積み重ねてまとめておくことです。
かさ張ってしまうクッカーや器などを重ねておくことでたくさんの道具をバックパックに入れて持っていくための方法です。
登山を行う方には広く知られていることですが、最近はスタッキングを意識した商品も売られているのでいろんな方にも広まっています。
このように、クッカーの中に入るようなサイズのアイテムを選ぶことで「邪魔にならずにいつも持ち運べるもの」を選ぶことができます。
そのような視点で選んだアイテムをこれから説明していきます。
多機能!蒸し料理にも!信越ワークスの頑丈なザル!
キャンプ料理のバリエーションを増やすために蒸し料理をしたい!という思いから「ザル」を買いました。
写真の通り、ザルをひっくり返してクッカーに置けば、蒸気が上がりやすく蒸し料理ができると考えたのです。
信越ワークスの頑丈なザル 880円(税込)という商品です。
サイズ展開が豊富で、クッカーに入りそうなサイズがあるためこの商品を購入しました。
コンビニの冷凍エビ餃子を蒸してみました。
水と冷凍食材さえあればワンポットで天心が楽しめるので、準備や片付けがめんどくさくない料理がいいという時は蒸し料理がおすすめです!
また、このザルは直径11cmとかわいいサイズ! 一般的なシェラカップと同等のサイズで私が持っているDUG焚火缶というクッカーに収納することができました
その他にパスタの湯切りや茶こしとしても重宝し、結果的に作る料理の幅が広がりました!
蒸し料理以外でも活用できるため今後も活躍しそうなアイテムです
森の中で大根おろしができる?100均のシェラカップ用おろし器!
100均で買ったシェラカップ用おろし器です。
もちろん大根をおろすためだけに購入しました(笑)
キャンプで意外と大根おろしが欲しい場面って多いのではないでしょうか?
直火で焼く「焼き魚」や焼いたステーキをさっぱり食べたい時におろしポン酢など、脂っこい料理が多くなりがちなキャンプには活躍する場面が多いと思います。
まあ、年齢のせいというのは置いといて(笑)
シェラカップより少し幅があるので、シェラカップより余裕のあるクッカーであれば
スタッキングできます
この日は大根をおろしてハンバーグに乗せるために、キャンプ場に行ったような日でした(笑)
大根おろしが欲しい時に用意することができて、邪魔にならないサイズ!
料理の薬味のようなものは、手間を考えると用意するのをあきらめてしまいがちですが、道具があれば「やってみよう!」という気持ちになれるのではないでしょうか?
いつか、目的地のスーパーや道の駅で自然薯を見つけたら、擦ってとろろご飯などやってみたいですね。
超薄型!洗いやすくてコンパクトなDUNLOP焼き網!
ここからはクッカーには入らないが、コンパクトで便利なアイテムを紹介します。
まずは、DUNLOP組み立て式焼き網 2200円(税込)です!
私が持っているキャンプ料理道具の中で一番のお気に入りです!!
オススメするポイントは大きく2つ!
何といっても軽くてコンパクトなところ!
パーツごとにバラバラになるので、薄くて幅も取らずバッグの隙間に差し込んで持っていけます。
そして、網といいながらもスチール板に穴が空いたパンチングメタルであるため洗いやすいこと!
焼き網は汚れが落ちにくく、数回使うとゴミとして処分することが多いです。
しかし、網より滑らかな表面のDUNLOP焼き網なら洗いやすく、使用状態を良好に保てるため長く愛用できます!
実際に2年ほど使用しても、まだまだ使えそうです。
プレートを組み替えて横長に形を変えることができます。
サンマのような長さのあるものもはみ出さずに焼くことができます。
メーカーは推奨していませんが、写真のように五徳として活用する方法がお気に入りです!
ステンレス製で強度も高いので、1kg程度のポットなら問題なく乗せることができました。
五徳がない焚き火台や直火などの場合、調理のために五徳が必要になります。(※写真は焚き火台を使用しています)
この網ならば、長さがあるため薪の上にセットすることができ、そのまま調理もできる。
何より、この無骨な雰囲気がたまりません!
網としても五徳としても使えて、コンパクト!!
言うことなしです。
まな板代わりにも!FOZZILSのスナップフォールドソロパック
次に紹介するのは、平らになるお皿やボウルのセット、スナップフォールドソロパック 1870円(税込)です。
4隅のボタンを閉じて折り目を固定することで立ち上がりお皿やボウルになる優れモノです!
山岳の地形図がプリントされたデザインはキャンプのシチュエーションに合っていますし、おしゃれなため雰囲気をアップしてくれます!
別売りでカッティングボードも販売されていますが、私はこの商品をまな板としても利用しており、写真のようにお刺身も切ってそのまま皿として使用しています。
薄いポリプロピレンで出来ており、クーラーボックスの端に差し込んでおけば全くスペースを取りません。
皿が足りないときに非常に助かるアイテムです!
実際にコンパクトで多機能な道具を使った料理風景を紹介!
ここからは、実際に道具を使って料理をしている風景を紹介していきます。
まずはDUNLOP焼き網を使用して、たらの白子の昆布焼きを作りました!
昆布に白子を乗せて日本酒を振りかけて焼くだけ!
簡単ながら昆布の旨味が白子に移って最高!
白子に合わせて熱燗。
今回は日本酒の「酔鯨」をチョイス。
写真をみてたら、この日は非常にいい気分になったのを思い出しました(笑)
網焼きでおすすめなのが「焼きチキンナゲット」です!
網の上で焼くだけで簡単!いつもの味!!
気軽に直火調理できるのは焚き火のおかげでもありますね。
よくもまあ、1品作るためだけにこんだけ持ち込んだなという材料(笑)
フォッジルズのお皿をまな板代わりに玉ねぎやセロリなどいろいろなものをみじん切りにして、鍋でレバーと牛乳を合わせて煮込むこと数時間…。
山の中で「レバーパテ」が完成しました(笑)
おそらく、この時はワインが飲みたかったのでしょう。
そして、インスタ映えを狙っていた時期だとおもいます(笑)
この料理は一度にたくさん食べれる物じゃないことに、作ってから気付きました。
じゃがりこにお湯を注いでマヨネーズやベーコンなどをプラスして作ったポテトサラダ!
それだけではパッとしないのではないかとインスタ映えを狙い、スモークサーモンを添えた一皿。
インスタに投稿したもののたいして反響もなく、「いいね」もさほどもらえませんでした
この時を境に「映え」に対して興味がなくなり、純粋に自分が食べたい物を作るようになりました。
じゃがりこポテトサラダは一品欲しいなという時にピッタリなのでぜひ、やってみてください!
まとめ
初心者の頃に経験したキャンプの失敗を改善するために情報を集めた結果、コンパクトで多機能な長く愛用できるアイテムが揃いました。
ネットの情報で評判のいい道具でも、使う人間に合っていなかったら使い続けることはないと思います。
自分の用途に合った道具がさらにキャンプを楽しくしてくれると考え、好みのキャンプ料理道具を探し続けています。
この記事を参考に、自分のキャンプスタイルに合った道具選びをしてみてはいかがでしょうか。
便利な道具がいっぱいありましたね!
私も使ってみたいと思いました。
キャンプが一層楽しくなりそうだね!