寒い冬はどんな寝袋を選び、どのように寝床をつくるのがいいのでしょうか。
雪中キャンプに行ってきたまさお君とケンさんの体験をもとに冬キャンプで寝袋と防寒グッズを使って暖かく寝るコツを紹介します。
もくじ
寝袋は冬用のマミー型を
使って快眠できた
今回、雪中キャンプに持って行った寝袋はBears Rockのマミー型-32℃とマミー型センタージッパー-34℃。
どちらも限界温度が-30℃クラスの冬用の寝袋です。
寝袋は体に沿った形のマミー型と、長方形の封筒型がありますが、冬に使うのであれば密着度が高く暖かいマミー型の方が好ましいと感じます。
実際に雪が積もるキャンプ場にテントを張ってその中で寝てみました。
はじめての雪中キャンプで不安があったので、念のため寝袋と一緒にインナーシュラフと電気毛布も使いました。
そのおかげで、寝始めた時から暖かく一晩寝ても全く寒い思いをすることがありませんでした。それどころか、少し暑く感じるほどで、電気毛布は寝る時は使わなくてもよかったかなと思います。
ただ、寝袋から出ると少し寒いので、電気毛布自体は持って行ったほうがいいです。
寝袋から出ているのは顔ぐらいで、首から足先まで包まれている感覚があって温かく、とても快適でした。
寝袋の素材の種類
あたたかく寝る方法
封筒型はマミー型と違って空気層が大きくなります。(だからゆったり寝られていいのだけど)
特に封筒型は足元はマミー型に比べ何倍も空気層ができてしまうので体温が中綿に伝わって循環することができず、 特に室温が5℃を下回るときは寒い思いをすることになります。
足元を温めるために湯たんぽやカイロを使うことをおすすめします。
カイロや湯たんぽは寝入る前までは寝袋の足元に入れて寝袋内を温めておき、低温やけどの心配があるので就寝時は取り出して、寝袋の足元に置くと良いと思います。
電気毛布がある場合は、入った直後でも足元も十分あたたかいので、カイロや湯たんぽはなくてもよさそうですね。
封筒型は顔周りの隙間がマミー型に比べると開きやすいので、そこから冷気が侵入してきます。
それを防ぐためにブランケットなどで冷気の侵入を防ぐことが大切になります。
封筒型を使うときには首周りからの冷気を防ぐことと、足元をカイロや湯たんぽであたたかくすることが大切です。
また、封筒型は大きいので毛布を入れて使うのも良いと思います。
床からの冷気対策がとても重要
寝袋選びと同じぐらい重要なのが、床の冷気対策です。
寝袋がどんなに暖かくても、寝転んでしまえば自重で中綿が押しつぶされて、背面は暖かい空気の層が少なくなってしまいます。
そうなると多少の綿や布地を挟んでいるとはいえ、床の冷気を強く受けてしまうのです。
ということで、冬キャンプで寝床をつくるときは床の冷気が体に接触しないようしっかりと対策をしましょう。
厚さ5cm以上のものを使う
マットの厚さは5cmぐらいあるほうがいいです。地面からの冷気を防ぎ、また、凸凹を和らげてくれます。
マットやシート類を置く
テント内を暖かく保つために床全体に銀マットやラグを重ねて敷いておきましょう。
今回の雪中キャンプでは、私たちは以下のように多めにマット・シート類を使用しました。
このようにテントの床面全体とさらに寝るスペースにしっかりと対策をしました。
寝ているときは5cmマットと電気毛布のおかげなのか、寒いと感じることは皆無でした。
一つ反省点を挙げると、ブルーシートとテントの間に入れた段ボールが滑ることがあったり、撤収するときは濡れてしまったりしたので、段ボールは無くてもよかったかなと思いました。
おすすめ防寒グッズ
寝袋と一緒に使って良かったもの
寝袋と一緒に使うといいおすすめの防寒グッズは、まずはフリース素材のインナーシュラフです。
フリースは発熱素材で、登山には必ず1枚持っていくと良いと言われるほど保温力の高い素材です。 寝袋用のインナーフリースは毛布に比べると、かなり薄めで自分の体温が寝袋の中綿に循環するのを妨げません。
その為、寝袋内で用いるとほどよく体と寝袋内が温かくなります。寝袋との相性がとてもいいインナーです。
インナーフリースの種類には通常のフリース素材のものとボアフリース素材のものなどがあります。
カイロ・湯たんぽは発熱アイテムで、即効性が高いというメリットがあります。
冬用寝袋と組み合わせると人によっては暑く感じるかもしれません。
使う時はカイロや湯たんぽが直接肌に触れないように使い、低温やけどに気を付けたいところですね。
膝に置くだけでとても温かく気持ちいい。 寝る前も寝る時も使えてとても良かったです。
電気の力で確実に暖かく、毛布形状なので使い勝手がいいです。
寝袋や他の防寒グッズとの組み合わせによっては暑く感じるかもしれませんが、電源サイトを使う場合や電源を用意できる場合は電気毛布を持って行くほうが安心です。
寝る時以外も使えて便利です。
この雪中キャンプでは、カイロや湯たんぽは使わず、インナーシュラフと電気毛布を使いました。
あたたかい寝袋と床の冷気対策のおかげか、就寝時は電気毛布はなくても寝られそうではありましたが、 電気毛布は就寝時以外に使いどころがあり、ホットカーペット代わりや、ひざに掛けたり、かなり使いやすい暖房器具だと思いました。
1つだけ持って行くなら、この電気毛布というくらい役に立ちました。
まとめ
雪中キャンプ体験を振り返り
このたびの雪中キャンプはかなり寒い思いをするだろうと予想して、電気ストーブやこたつ、電気毛布など暖房器具や、テントの内外に敷くマットやシート類を多めに持って行くなど入念に寒さ対策をしました。
そのおかげか、外に出ているときは寒かったもののテントにいるときはほとんどの時間を暖かく過ごすことができました。
使った寝袋は
マミー型-32℃と
マミー型センタージッパー-34℃です。
両方マミー型なのは共通ですが、前者の方は寝袋の横にジッパーがついているオーソドックスなタイプで 後者の方は寝袋の中央にジッパーがついているタイプです。
どちらも暖かいですが、ジッパーが中央にある方が開閉しやすく、ジッパーを上まで閉じた時には顔周りまで覆うことができて、体と冷たい空気が触れる面積を極限まで小さくし、さらに冷気の侵入を防いでくれます。
寝袋から出ているのは目から口までのわずかな部分なのでとても温かかったです。
寝袋は両方とも冬用の限界温度-30℃クラスのものでした。寝袋は-30℃クラスになるとやはり寒い時期のキャンプでも安心して使うことができます。
あたたかさに加えてボリューム感がある中綿で寝心地がよく、朝までぐっすり寝ることができました。
温度についてはマミー型であれば限界温度-15℃ぐらいのものであれば電気毛布を併用したり、毛布やブランケットを寝袋の上に掛けて温度調整すると特に問題なく寝られそうです。
冬キャンプにはマミー型寝袋の方が温かさが中綿全体に循環し、効率的に寝袋が暖まるのでおすすめなのですが、封筒型で寝たいという場合は足元にカイロ、首元にブランケットを一緒に使ったほうがいいです。
1泊2日で雪中キャンプを体験しましたが、雪が積もる中でテントを張ったり動き回ると、普段と比べても体力を使うし疲れ方が違うなと感じました。
そんな中で一晩ぐっすりと眠れたのはとても良かったと思いました。冬キャンプで寒くて眠れないとなると、とてつもつらいですよね。
あたたかい冬用の寝袋と寒さ対策で快適に過ごしましょう。
僕が冬キャンプにおすすめの寝具はこれです!
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マミー型
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マミー型
センタージッパー -
封筒型
ワイド
※-15℃クラスの寝袋の場合は、電気毛布やカイロなどで補うと良いよ♪
インナーフリースがあると
さらに心地よく寝られるよ
インナーフリース
床からの冷気対策も忘れずに!
マットは5cm以上はあった方が冷気を防げるよ!
インフレータブルマット
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※3cmだと
ちょっと寒いかも!
なるほど!よく分かりました~!
ありがとう♪
こちらの動画もぜひご覧下さい!